さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

我部祖河食堂 首里店

 

ども、さんぺいです。

今日の沖縄は、台風から一転して快晴。
この1週間の悪天候が信じられないようなカラッと晴れた1日になりました。

日中は陽射しがきつくて、日焼けしそうなほど。


テンションが上がって、やっぱり沖縄そば食べに行かないとと思い出かけてきました。

 



www.gabusokasoba.com
今日訪問してきたのは、『我部祖河(がぶそか)食堂』の首里店。

沖縄の方なら知らない人はいないであろう、「ソーキそば」の元祖と言われているお店の一つです。
名称は、名護市にある地域「我部祖河(がぶそか)」からきていて、ホントに「我部祖河」という地名があるのです。インパクトありますよね。



okinawasoba.hatenablog.com

今では、「沖縄そば」=「ソーキそば」と思っている本土の方も多くいるぐらい、沖縄そばの具材として人気のある「ソーキ」。

豚の骨付きあばら肉(スペアリブ)にことですが、意外にも沖縄そばの具材として使われるようになったのは歴史的には新しいのです。

沖縄そばが一般的に食べられるようになったのは明治期から。

これに対して元祖の一つとされている『我部祖河食堂』の創業は1966年なので、概ね1970年代頃に「ソーキそば」が広まっていったと考えられます。



沖縄そば専門店の中でも屈指の人気店である『我部祖河食堂』。

沖縄そばのお店は多店舗展開しているところが少ないのですが、『我部祖河食堂』は、我部祖河にある本店をはじめとして、名護店、コザ店、泡瀬店、中城店、前島58号店、牧志店、久茂地店などがあるよう。

今回は、2022年にオープンしたばかりの首里店を訪問しました。



場所は首里石嶺の住宅街にあります。

首里というと、住宅が密集したイメージがありますが首里店も、周囲はほぼ住宅なので初めての方はカーナビの使用をお勧めします。

行き方は、那覇市首里の「城東小学校」道を挟んで向かいの道を、西原向けに直進。
すると左手に看板が見えるので、あとは看板に従っていくとスムーズかと。



店は、もともとカフェがあった場所で、見晴らしが素晴らしい。

首里にしては駐車所もかなり広めにとられているので安心です。
かなりの台数駐車でき、お店のキャパも大きめです。



お洒落なつくりの外観。



内装も綺麗で清潔感があり、家族連れや、会食にもお薦めです。

カウンター席とテーブル席があり、カウンターも席数多めなのがひとり客には嬉しい。

どんな利用人数にも対応しているのが良いですね。



『我部祖河食堂』のメニューです。

やっぱり看板メニューは、「元祖・ソーキそば」。
基本の沖縄そばに、三枚肉そば、野菜そば、てびちそば、中味そばと基本的な具材が揃っています。

複数の豚肉が食べたい方は、ミックスそば的な「我部祖河そば」を。



定食類が充実しているのも特徴で、ゴーヤーチャンプルー、豆腐チャンプルー、焼きそばに、焼き飯も。



みそ汁、中味汁、てびち汁があるのは汁物好きとしては嬉しい。

カレーも扱っているのは知らなかった。



煮付け定食も美味しそう。

沖縄そば以外にも定食のバラエティがあるので、家族連れで訪れて好みが違っても安心。
お父さんは沖縄そば、お母さんは煮付け、子どもはカレーなんて食べ方が可能です。

このあたりは流石、人気店ですよね。



久しぶりの『我部祖河食堂』。
今回は、「元祖・ソーキそば」(大)880円をいただきました。



豚をベースにした出汁で、どっしりとしたスープ。
甘みがあってふくよかな感じ。

油っぽさはさないので、しつこい感じも全然ありません。
味付けのバランスも良くて、幅広く色んな層に好まれそう。

濃い味付けのソーキと合わせてもブレない、しっかりとしたイメージのスープです。



力強いスープなので、「コーレーグースー」を使うのもお薦め。

私は、沖縄そばによって入れる時、入れない時があるのですが、味が引き締まり、風味も増します。

動物系寄りのスープで、どっしりとしたスープの時に使うことが多いかな。

『我部祖河そば』オリジナルの「コーレーグースー」。
よく合っていました。



印象的だった麺。

自家製とのことですが、中太でやや厚みがありゆるくウェーブがかかっていて、捻じれもあります。
この麺がよくスープに絡んで美味しい。

硬めで、もちっとしていて食感も良かったです。

あと、一般的な沖縄そばの麺よりも、気持ち長い気がしました。
それがひと口食べた時の満足感に繋がっていると思います。



そして、もちろん名物の本ソーキ。

大ぶりのソーキが乗っています。
甘辛く濃いめに煮付けている本ソーキ。

がぶりと、かぶりつくのがたまりません。

沖縄そばにソーキを乗せるのを思いついたのは、ほんと天才ですよね・・・

今では当たり前になったソーキと沖縄そばのマリアージュを楽しみました。



『我部祖河食堂』のソーキそば。

濃いめで単体で食べても美味しいソーキですが、沖縄そばと合わせて食べるといっそう美味しい。

これも、力強い『我部祖河食堂』のスープあってこそ。

やっぱりトータルの美味しさなんだなと実感しました。

沖縄そばの歴史にも思いをはせながら、ソーキそばが食べたくなったら『我部祖河食堂』を訪問してみてください。



首里の高台に店があるので眺望は最高です。



那覇市沖縄そば一覧】

okinawasoba.hatenablog.com