さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

ななほし食堂2 あの『あやぐ食堂』のソーキケチャップ煮が復活

ども、さんぺいです。

2023年10月に惜しまれながら閉店した『あやぐ食堂』。
1979年創業し、那覇市首里で40年以上に渡り地域に愛されてきた、沖縄の名物食堂です。

閉店の1カ月前から、様々なメディアで取り上げられ、連日長い行列ができていたことが印象的でした。

私も幼少期から通ってきた思い出深いお店だったこともあって、閉店後の「あやぐロス」を感じる日々が続いています。



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『あやぐ食堂』の人気メニューの一つが「ソーキケチャップ煮定食」。

「ソーキ」とは、豚の骨付きあばら肉(スペアリブ)の事で、沖縄では人気の料理です。
通常は甘辛く煮て沖縄そばと合わせたり(ソーキそば)、豚肉と野菜でソーキ汁にしたりするのが一般的。

そんなソーキを、ケチャップ煮にしてしまうという料理。

私は『あやぐ食堂』でしか見た事がないレアメニューだと思います。
和洋が折衷された味つけは、沖縄ならではの「チャンプルー文化」ですよね。




そんな「ソーキケチャップ煮」が復活したという嬉しいニュースを聞き、店へ向かいました。

『あやぐ食堂』と同じ那覇市首里にある『ななほし食堂』です。

実は『ななほし食堂』は、『あやぐ食堂』の経営者さんのご息女が営まれているお店。

お客さんからあやぐの「ソーキケチャップ煮」が食べたいという声を受けて、メニュー化を決めたんだそうです。



場所は、首里城からも歩いて行ける距離。
首里の城下町、鳥堀十字路の近くにあります。

沖縄都市モノレール首里駅」からの利用も便利。

『あやぐ食堂』に並ぶ人気店で、開店直後から待ちができていました。




豆腐が美味しいお店としても知られていて、お店で島豆腐や、ゆし豆腐を作って販売されています。

ゆし豆腐定食は絶品ですよ。




店内は、『あやぐ食堂』とはまた変わって、街の洋食屋さんのような雰囲気。

ビリージョイルが流れる店内は、清潔感があってお洒落です。



『ななほし食堂』のメニューです。

かなり幅広いラインナップであることが分かるはず。
一押しのゆし豆腐に、沖縄そばも、ソーキ、野菜、中味と各種揃っています。

ちゃんぷるー系に、丼物も充実。




沖縄の伝統料理、ソーキ汁や中味汁、いなむるちもしっかりあるし。

『あやぐ食堂』ファンなら定食のメニューが、かなり重複していることが分かるかと思います。




今回のお目当ては、こちら『ななほし食堂』の「ソーキケチャップ煮定食」1000円です。

見た目で分かる、もう『あやぐ食堂』を完全再現した一品。

運ばれてきた瞬間、歓喜しました。



ソースの浸り具合もそのままに、あの「ケチャップ煮」が帰ってきた。

もう大興奮でかぶりつきました。

ソーキは柔らかく煮込まれていて、ほろほろと崩れる柔らかさ。

甘酸っぱいケチャップのソースが食欲をそそります。



ケチャップの甘味はありますが、辛味もある大人の味。

甘いというとクドい感じをイメージしますが、そんなことは全然なくて絶妙な味付けなんです。

ボリュームの方も、大ぶりのソーキが、ドン、ドン、ドンと入っていて申し分なしです。



『あやぐ食堂』でも良く食べた、揚げ出し豆腐。

「ソーキケチャップ煮」がヘビーなので、バランスをとってくれます。



あれば絶対に嬉しい玉子焼き。



箸休めとして、いい仕事してるサラダ。



大盛ライスも健在だ。



お味噌汁にも、『あやぐ食堂』を感じました。




「ソーキケチャップ煮定食」。
『あやぐ食堂』以外では食べられない逸品だっただけに、その復活は嬉しいです。

まさに「あやぐ」のDNAを引き継ぐ一皿ですよね。

これでだいぶ「あやぐロス」の民は救われるのでは。

私も、この一皿を食べて、あのシリーズの復活を決意しました・・・。

「あやぐファン」にも、「ソーキケチャップ煮定食」を未だ食べたことが無いという方にもお薦めです。




【ななほし食堂全制覇への道】

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