【あやぐ食堂全制覇への道】
ども、さんぺいです。
ブログでも何度もお伝えしてきましたが、昭和54年創業、沖縄を代表する食堂『あやぐ食堂』が2023年10月末を持って、歴史に幕を下ろします。
正直、閉店の話を聞いた時、動揺しすぎてしばらく受け入れることができませんでした。
10月いっぱいは出来るだけお店に通おうと思い、訪問を続けてきましたがブログでの更新もこれが最後になります。
『あやぐ食堂』との出会いは、幼少期で、まだ食堂が現在の場所の向かい側に在った頃。
大きなクーラーと、いつも賑わっている様子が印象的でした。
親に連れて行ってもらったのを覚えています。
学生になってからは、大盛の定食を食べるのがとにかく嬉しくて。
学生時代の自分にとっては贅沢だったのですが、山盛りのライスとおかずをガツガツ食べるのが最高の幸せでした。
2020年6月から、このブログを開始したのですが、その中で思いついたのが『あやぐ食堂』メニューの全制覇。
いつも人生の側にあった『あやぐ食堂』ですが、そう言えば全メニューは食べていないなと思いつき。
こつこつと、メニューを制覇していったのでした。
↓ その記録がこちら
「あやぐ食堂全制覇への道」、この企画の最終回となる32回目は、『あやぐ食堂』屈指の人気メニュー「ゆし豆腐定食」です。
「全制覇」を目標にしていましたが、もちろん豊富なメニューがある『あやぐ食堂』の前では全然至らず。
おそらく半分ぐらいじゃないでしょうか。
それぐらいメニュー数の多かった食堂で、沖縄の郷土料理から洋食、カレーからオムライスまでなんでもありました。
これだけメニュー幅のあるお店は、今後はなかなか出てこないんでしょうね。
「そば定食」「Cランチ」「ゴーヤーチャンプルー」など数多くの人気メニューを持つ『あやぐ食堂』ですが、「ゆし豆腐定食」もお店に行けば必ず注文する人を見かける大人気メニューです。
www.kirishima.co.jp
「ゆし豆腐」は、沖縄独特の豆腐の食べ方で、本土の方にが馴染みがないかもしれませんが。
上のサイトが参考になります。
「『ゆし豆腐』は、豆乳ににがりを入れて固まり始めたふわふわの状態のもの」で、沖縄では「島豆腐」と呼ばれる固めの豆腐になる段階以前のもの。
ふわふわの食感が最高なんです。
『あやぐ食堂』の「ゆし豆腐」は、とても優しい味わい。
まさに沖縄の郷土料理が得意な『あやぐ食堂』の真骨頂ともいえる料理です。
出汁と、塩をベースに味付けされたシンプルな味わいで、どこまでも穏やか。
ひと口啜れば、身体に染み渡っていく美味しさ。
こんなに優しい料理って他に思いつかないぐらい。
そしてメインである豆腐は、ふわふわ。
この食感が「ゆし豆腐」の魅力ですよね。
このふわふわ豆腐を、スープと一緒にほおばると、もう。
ここは天国なのか。
豆腐は鮮度が命で、「ゆし豆腐」も、豆腐の美味しいさで決まりますが、『あやぐ食堂』の豆腐はこれまた最高でした。
豆腐の風味がしっかり感じられて、まず豆腐が美味しい。
器も大きいのでボリュームもけっこうありますが、豆腐の美味しさでペロリと完食できてしまう。
『あやぐ食堂』ナンバーワンの癒し系でした。
「ゆし豆腐」がメインかと思いきや、セットの内容も凄いのが『あやぐ食堂』。
大ぶりのチキンカツに、サラダ、マカロニサラダまでついてくる。
「ゆし豆腐定食」なのに、どっちがメインだよ、と。
これまで何百万回と繰り返されてきた「ツッコミ」が今は妙に懐かしい。
チキンカツは、特製ソースをかけてもう一気呵成にかぶりつきます。
揚げたてのチキンカツはサクサクでボリューミー。
ダメ押しのマカロニサラダも最高。
さらにさらに、刺身まで付いてくるなんて・・・
ホスピタリティの塊なのか『あやぐ食堂』よ。
ゆし豆腐に、チキンカツに、刺身まで付いてくる。
庶民の贅沢を堪能しました。
ライスはデフォルトで大盛だけど。
今回はもうお代わりしたいぐらい、ライスが進む。
「ゆし豆腐定食」だからヘルシーかと思いきや。
簡単には帰さないのが『あやぐ食堂』
チキンカツとサラダ、刺身まで付いてこの価格は、感謝しかない。
沖縄を代表する郷土料理「ゆし豆腐」を満喫しました。
最後は、気持ちの涙でちょっとしょっぱかったゆし豆腐。
自分の中で、明日からの『あやぐ食堂』ロスに耐え切れませんが。
今はただ、店主さんや、スタッフの方々にありがとうを言いたいです。
今まで美味しい食事を本当にありがとうございました