さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

あやぐ食堂29 ソーキケチャップ煮

【あやぐ食堂全制覇への道】
人生で、ささやかな夢って、誰しもあると思います。

ハリウッド俳優になりたいとか、3億円当てたいとか、そんなんじゃなくて。
ケーキを1ホール食べてみたいとか、憧れの場所へ行ってみたいとか、出来そうなんだけどやってないやつ。

自分の以前からの夢で、沖縄そばの食べ歩きもそうなんですが、那覇市首里の『あやぐ食堂』のメニューを全制覇してみたいっていう願望があって。
これは今やっとかないと、きっと後悔すると思い、企画を立ち上げました。

沖縄そば食べ歩きとは少しズレますが、沖縄の名物食堂の記録と記憶を残したい、さんぺいの夢の実現に付き合ってもらえたら嬉しいです。

<『あやぐ食堂』の過去記事>

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ども、さんぺいです。

まず初めに悲しいお知らせからしなければなりません。
『あやぐ食堂』が2023年10月いっぱいで閉店することになったのです。

9月末にこのニュースを聞いた時、思わず固まってしまいました。

まさか・・・。

人気店で、現在でもお客さんでいっぱいなところを見ていたので、正直、閉店は予想していませんでした。

「あやぐ食堂全制覇への道」も、まだまだ半分ほど。
いつもでも続くと思っていたのですが。

 

 


閉店は、食材や人件費の高騰、従業員の年齢など色々とあるようですが。

これ以上の値上げは、『あやぐ』らしくないと判断されたことが大きな要因だそうです。

本当に最後まで庶民の味方に寄り添うお店だったんんですね。

全制覇は難しいですが、10月中はもう出来るだけ通おうと決めました。



今回の記事は、10月3日に訪問した際の様子です。

『あやぐ食堂』閉店のニュースは、最初はSNS、そしてテレビや新聞を通して一気に広まりました。

この日も、開店前から常連客などたくさんのお客さんが訪れていました。




さんぺいの「あやぐ食堂全制覇への道」29回目は、「ソーキケチャップ煮」です。

実はこのメニュー企画の最終回に取っておこうと思っていたメニューなんです。

沢山ある『あやぐ食堂』のメニューの中でも、このメニューを一番に推すファンの方が多い人気の一品。
沖縄では人気の豚のソーキ肉を、ケチャップで味付けした『あやぐ食堂』以外ではなかなか食べられない個性的なメニュー。

私も食べた事が無かったので楽しみにしていました。



どうですかこのルックス。

「ソーキ」とは、豚の骨付きあばら肉(スペアリブ)の事で、沖縄では人気の料理です。

通常は甘辛く煮て沖縄そばと合わせたり(ソーキそば)、豚肉と野菜でソーキ汁にしたりするのが一般的。

沖縄県民からすると、ご馳走の一つですね。


そんなソーキを、ケチャップ煮にしてしまうという発想は意外でした。

私は『あやぐ食堂』でしか見た事がないレアメニューだと思います。
通常、沖縄の郷土料理でよく使われる豚肉を、ケチャップで仕上げてしまうなんて。

でも、考えてみるとスペアリブなんで洋風に味付けしても会わないわけがない。

和洋が折衷された味つけは、沖縄ならではの「チャンプルー文化」を思わせます。



プレートにゴロゴロと入ったソーキのケチャップ煮。

ソースは粘度があって、たっぷりと絡まっています。
ドロッとした感じですね。

ケチャップの甘味はありますが、辛味もある大人の味。
イメージしてたよりも、甘さのくどい感じはなくて、もうどんどんいけます。




肉離れの良いソーキで、煮込み方も抜群。

重量級なソーキを、かぶりつく瞬間が最高に幸せです。

肉喰ってるなーっていう感じ。



ソーキそのものがボリュームあるのですが、ケチャップ煮にすることで、より濃厚で重厚感を増しています。

これは食べ応えあります。




脇を固めるのは、『あやぐ食堂』最強の副菜たち。

サラダに、玉子焼き、マカロニサラダが付いてきます。

ケチャップ煮はこってり系メニューなので、箸休め的なサラダと玉子焼きが最高に合う。

意外にヘビーな味わいがあるマカロニサラダも、洋風なケチャップ味と相性抜群でした。



さらに揚げ出し豆腐まで付いてくるところが『あやぐ』品質。

どんだけホスピタリティが高いんだよ。

ソーキケチャップ煮の合間に食べると、めちゃくちゃホッとする味。



不思議ですけど、ケチャップ煮なのですが完璧に洋食という感じでもなく、沖縄のソーキ感もあってやっぱり大衆食堂の味になっています。

『あやぐ食堂』の中では最強の重量感があって、ラスボスにふさわしい一品でした。
多くのファンがいるのも頷けます。

ちゃんぷるーなどの郷土料理から、洋風なCランチまで、ふり幅の広さが大衆食堂の良さだと思うのですが。

まさに、そんな自由な発想から生まれたのが「ソーキケチャップ煮」なんでしょうね。

『あやぐ食堂』が無くなってもう食べられないと思うと・・・・

どこか残してほしいオリジナル料理です。




ちなみに、この日、沖縄の放送局が『あやぐ食堂』閉店のニュースのため、取材にきていました。
偶然、さんぺいも放送に、映り込んでしまうという。
良い記念になりました。