ども、さんぺいです。
今回は、あの久米島の『やん小(やんぐゎー)』についてです。
テレビ番組のラストで紹介され、絶賛されていた「久米島味噌そば」が食べられるお店。
『やん小(やんぐゎー)』は、私も今回の放送の中で、是非紹介したかった一押しのお店でした。
沖縄の離島、久米島の沖縄そば専門店が全国放送でクローズアップされるなんて素敵な出来事ですよね。
番組放送の直前に、『やん小』を訪問し、「久米島味噌そば」のもう一つのメニュー「ピリ辛味噌もやしそば」をいただいてきました。
久米島は、沖縄県の離島で、久米島町にあります。
那覇市から西に、距離でいうと約100kmほど。
船で約2時間50分ほど、飛行機だと35分ほどで行くことができます。
人口は、約7,000人で、沖縄の離島の中では、宮古島や石垣島に次いで人口の多い島で、中規模の離島といえるかなと思います。
海が最高に綺麗なのはもちろん、独自の文化や、歴史も魅力的な島です。
『やん小』は、店は、久米島町仲泊にあり、船が付く「兼城港」からも近く島の中心地にあります。車で5分ほど。
前回も紹介しましたが、『やんぐゎー』は、店を経営されているお家の「屋号」なんだそう。
沖縄では、各家を「屋号」で呼ぶことがよくあります。
ちなみに沖縄そばの有名店『すーまぬめー』や、
『すろーやー』も「屋号」から店名を付けています。
沖縄らしくて良いですね。
まず、趣のある建物が素敵。
沖縄の昔ながらの古民家を用い、店を経営されています。
ちなみにこの建物は、そのままお家としても使用されていているんです。
お家がそのまま沖縄そば屋になってるんですよね。
だから、居間もあれば、仏壇もある。
これだけ立派な古民家は、沖縄でもなかなか残っていないはず。
この建物で、沖縄そばを味わえるだけでも、訪れる価値ありですよ。
『やん小(やんぐゎー)』のメニューです。
特徴ある「久米島味噌そば」が注目されていますが、もちろんノーマルな沖縄そばもあります。
オーソドックスな沖縄そばが良ければ、三枚肉そばがお薦め。
基本の沖縄そばに、島特産のもやしをプラスしたのが、もやしそば。
さらに私のお薦めの久米島の味噌を使った珍しい「島味噌もやしそば」と、「ピリ辛味噌もやしそば」があります。
okinawasoba.hatenablog.com
「久米島味噌そば」の説明については、是非、上の記事を読んでみてください。
「宮古そば」「八重山そば」に次ぐ沖縄の離島そばとして、「久米島味噌そば」が強い個性を持ったそばなんだと分かると思います。
ポイントは、久米島が味噌づくりが盛んな島だということ。
今も、島内では複数の味噌が売られていて、島に根付いた文化なんだと分かります。
沖縄そばで「味噌」で味付けするのは珍しいですが、久米島で味噌を使った沖縄そばが広まっているのはある意味必然なんですよね。
今回は、『やん小(やんぐゎー)』で、こちらも久米島の味噌を用いた、ピリ辛味噌もやしそばをいただきました。
運ばれてきた瞬間に、テンションが上がるこのルックス。
どうですかこの山盛りのもやし。
器いっぱいに盛られたもやしと豚肉の炒め。
ネギが彩を添えています。
久米島特産の「惣慶もやし」を使っているそうで、一般的なもやしよりも細めで、すごくシャキシャキ。
瑞々しさと、食感が最高なもやしです。
ボリュームたっぷりですが、ジャンクな感じは無く、あくまで上品に仕上げている所がすごい。
ペロッといけると思いますよ。
スープは、辛さがあるものの、しっかりと旨みが感じられます。
ベースとなっているスープは、鶏と豚骨、鰹と昆布で取っているそう。
味噌の旨み、さらに辛さも加わって、めちゃくちゃ食欲をそそるスープになっています。
「味噌」というと濃厚なスープをイメージしますが、『やん小』のスープ油っぽさがなくサラッとしているので、最後まで美味しく飲み干すことができます。
麺は中細の平打ち麺。
細かい捻じれが入っていて、これが独特の食感を生むとともに、よく麺とも絡むんです。
ピリ辛のスープとも相性の良い美味しい麺でした。
醍醐味はやっぱり、もやし、豚肉、久米島の麺、そしてパンチのあるスープを一体で楽しめるところ。
もやし炒めの旨み・甘みがスープに溶け出していき、味がどんどん変化していきます。
スープはより深みのある味わいに。
もやし炒めと麺を、わしわしと一緒に喰らっていきます。
店の看板メニュー「島味噌もやしそば」が、味噌の美味しさを究極に味わえる沖縄そばだとしたら、「ピリ辛味噌もやしそば」はそこに辛さ・旨みを加えたパンチのある沖縄そば。
辛さが強力に食欲をそそる一杯になっていますが、それでもジャンクにならず、一つの料理として上品にまとまっているのが『やん小(やんぐゎー)』らしい所かなと思います。
辛さのインパクトが先にきますが、しっかりと出汁の美味しさも感じられるのも凄い。
味噌の美味しさ、食欲を刺激する辛さ、もやし炒めのボリューム感と、満足度の高い一杯。
本当にどちらも食べてほしい逸品です。
<ノーマル版「島味噌もやしそば」はこちら>