さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

沖縄ポークそば

ども、さんぺいです。

凄い事になっています。
何が凄いって、那覇市の壼屋地域の沖縄そば事情について。

「壼屋」というと、名前のとおりまさしく「壺」=「焼き物」で有名な町なんです。
以前は陶器を焼く釜があり、窯元が集中していました。
「壼屋焼き」は沖縄を代表する陶芸の産地で、人間国宝の金城次郎氏などでも有名です。

そんな壼屋に、今、沖縄そば屋さんが集中して出店しているんです。





メディアでも多く取り上げられている『EIBUN』が有名ですが。

この『EIBUN』近くのわずか100mほどの区域の中に、沖縄そば専門店が4店舗もあるんです。
沖縄そば屋が多い沖縄県内の中でも、これだけ密集して沖縄そば専門店があるのは珍しいことかと。

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今、最も話題の沖縄そば屋さんと言っていいと思います。
伝統的な沖縄そばをベースにしながら、トッピングにパクチーを用いるなど創作系の沖縄そばを次々と生み出している人気店。
行列がとにかく凄い。

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今年出来たばかりの『STAND EIBUN』。
『EIBUN]』の2号店なんです。場所は本店から100mも行かない所。
本店と少しメニューが違いますが、基本の沖縄そばは同じなので、こちらもお薦め。

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こちらも『EIBUN(本店)』のめちゃくちゃ近くにある『宮古そば  SAIGA』。
あまり知られていないけど、超本格派な沖縄そば専門店。
あっさりだけど余韻のあるスープに自家製麺宮古そばの進化系ともいえる洗練された沖縄そば
一度食べてみてほしい。

そして4店舗目に紹介したいのが、今回取り上げる『沖縄ポークそば』。
2023年4月にオープンしたばかりのお店です。

場所は、まさに『EIBUN』の目と鼻の先。

沖縄そばの超激戦区として壼屋がどう盛り上がっていくのか楽しみで仕方ありません。

白いのれんに、でかでかと『沖縄ポークそば』の文字がインパクトありますよね。



店は、オープンキッチンで、厨房前のカウンター席と、テーブル席があります。

清潔感があってお洒落な雰囲気。

調理する様子が目の前で見ることができ、わくわくしながら沖縄そばを待ちます。

まず特徴的なのが、スープが「濃いコク」「淡麗」そして「牛テール」の3種類あること。
スープ作りがとにかく大変な沖縄そばで、新店で3種類も用意しているのは凄い。

豚と鰹をベースに出汁を取っていて、「こってり」と「あっさり」の両方が選べるのは良いですね。



沖縄そばは、ノーマルな「かけそば」、「ソーキそば」「ラフテーそば」から選ぶことができます。

さらに珍しいところで、「ワンタン」や「海老ワンタン」の沖縄そばも。
「海老ワンタン」はビジュアルも綺麗です。



こちらも珍しい「牛テールそば」。
食べたことないので、次回是非食べてみたいメニュー。

サイドメニューのジューシーも、鶏皮ガーリックで一風変わっています。




初訪問の今回いただいたのは、「濃いコクソーキそば」1200円。
沖縄そばに、ジューシーとサラダも付いてきました。



沖縄そばとしては珍しいルックスのスープに、まず目が行きます。

綺麗に乳化した豚骨スープ。
ほぼ真っ白です。

ひと口啜ると、滑らかで濃厚な味わいに驚き。
「濃いコク」の名前のとおり、コクがしっかりある太いスープですが、しつこい感じが全然しないのが凄い。

最後まで美味しく飲み干すことができます。

これは、豚骨スープ好きはたまらないやつ。



スープだけでもインパクト大ですが、合わせる麺もこれまた特徴的。

かなり幅広で薄めのややウェーブがかかった麺。
生麺のため、しっかりコシがあって食感は硬め、力強い麺になっています。

一般的な沖縄そばよりも幅広な麺と、生麺特有な硬めの食感で、今までに無い麺体験でした。

これまでも沖縄本島北部で人気な、幅広な平麺がありましたが、『沖縄ポークそば』はそれをさらに力強くした感じ。

半熟玉子の具材も、沖縄そばには珍しいかも。
濃厚な豚骨スープとの相性は抜群。



豚骨スープがこってりなので、薬味のネギと、刻み生姜は清涼感があってすごく良いアクセントになっていました。



別皿で提供される軟骨ソーキ。

柔らかく煮込まれていて、トロっとした食感が特徴です。
味付けはかなりしっかり目で、スープに負けないぐらい濃厚。

炭火で炙って提供しているそうで、香りも良いです。

ゴロゴロと入った軟骨ソーキ、美味しかった。



青唐辛子は、ソーキにも良く合います。



『沖縄ポークそば』の「濃いコクソーキそば」。

凄くパンチがありますが、ジャンクにならずに上品な沖縄そばでした。
濃厚なスープに、力強い平麺を合わせる発想は今まであまりなかったと思います。

間違いなくここでしか食べられない味なので、是非、壼屋まで足を運んでみてください。



沖縄そばを待っている間に、提供してくれるサラダ。
細かい心遣いが嬉しい。



鶏皮を揚げたものと、ガーリックに味付けされたジューシー。
こちらも個性が光る一杯。

まーさん。




那覇市沖縄そば一覧】

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