ども、さんぺいです。
沖縄そばは、沖縄県民に幅広く愛されているまさに「県民食」ですが、県内でも地域によって地域性があります。
良く知られているのは、沖縄本島の「北部」では幅広の平打ち麺が好まれているとか、宮古地域の「宮古そば」では細めのストレート麺、八重山地方の「八重山そば」では丸麺が用いられているなど。
同じ「沖縄そば」でも地域によって、麺やスープ、具材に違いがあるのは、「島嶼(とうしょ)」からなる沖縄ならではですよね。
今回は、そんな地域の沖縄そばの中でも「宮古そば」を打ち出しているお店、那覇市壼屋にある『宮古そば SAIGA(さいが)』を訪問してきました。
2020年2月にオープンした宮古そば専門店ですが、コロナ禍で休業していたお店です。
沖縄本島内で、宮古そばを食べられるお店は貴重なので、テンション上がります。
場所は、那覇市壼屋。
壼屋と言うと、名前のとおり「焼き物」の町。
近隣には、「壼屋焼物博物館」や、やちむん(焼き物)通りがあり、県内外の陶器好きの方で賑わっています。
『宮古そば SAIGA』は、そんな壼屋の市街地の一角にあります。
小ぢんまりとしたお店で、店内3席、屋外に4席となっています。
屋外のテーブル席は、こんな感じ。
個人的には、壼屋の雑踏の中で食べる沖縄そばも一興と思い、大好きな雰囲気です。
良いじゃないですか。
この日は、店内がちょうど満席だったので屋外の席へ。
テーブルには、ひらひらと、ブーゲンビレアの花びらが舞い降りてきました。
風情あるよね。
『宮古そば SAIGA』のメニューです。
メニューはシンプルに、ノーマルな「宮古かまぼこそば」、「宮古そば」に「トロ軟骨ソーキそば」、あとは「骨汁」のみ。
厳選されたメニューに本気度を感じます。
今回は、「宮古そば」760円をいただきました。
「宮古そば」と言うと、伝統的には麺の下に具材を入れることで有名ですが、最近では本場宮古島でもそういう提供のやり方は少なくなっていますよね。
<伝統的な「宮古そば」スタイルでいただくことができる『田舎 泊店』>
『宮古そば SAIGA』では、沖縄そばと、具材が別皿で提供されるスタイル。
繊細なスープを十分に味わってもらうための配慮だと思われます。
透き通ったスープ。
化学調味料不使用で、12種類の素材から出汁を取ったスープとのこと。
なるほど、すごく優しい味付けのスープ。
最初は薄味に感じますが、徐々に出汁の旨みが広がっていくように感じます。
魚介系の出汁が主体で、繊細な味わい。
ひと口ずつ、丁寧に味わっていただきました。
別皿で提供される、豚の赤肉と、かまぼこ。
豚肉は、味がしっかり染みて、肉の食感もしっかりあって美味しい。
かまぼこも大き目で、贅沢な仕様。
繊細なスープとともに、印象的だったのが、自家製という生麺。
中細で、角の無いストレート気味な麺ですが、風味がしっかりあって美味しい。
生麺特有にプリッとした食感で、コシもあります。
麺自体の美味しさが際立っていて、さすが「進化系宮古そば」を掲げるだけあるなと感じました。
『宮古そば SAIGA』の沖縄そば。
店舗はコンパクトですが、すごく挑戦的な「宮古そば」だと思います。
出汁へのこだわり方も凄いし、麺もハイレベル。
次世代の沖縄そばを感じさせるような一杯でした。
是非、今こそ県内の沖縄そば好きに訪れてほしいお店です。
じゅーしーも、まーさん。