ども、さんぺいです。
終わりが見えない沖縄そばの旅。
沖縄そば屋の全制覇を目標に日々食べ歩きを続けていますが・・・
「沼」とはよく言ったもので、どんどん、ハマっていく様はまさに沖縄そば沼
巡れば巡るほど、知れば知るほど、底の深さを思い知らされます。
今回訪問した北中城の『さーふーふー』もそんなお店でした。
最近のお店はインスタグラムなどで発信している店も多いのですが、ネットであまり情報がなく初めての訪問になりました。
ちなみに『さーふーふー』とは、沖縄の方言で「ほろ酔い」の意味。
場所は、北中城村大城にあります。
「中城城跡」や「中村家住宅」など史跡の多い昔ながらの地域。
静かな住宅街の中に店があります。
この看板を目印にさらに奥に進みます、初めての方はナビの使用がお薦め。
想像してた以上に大きな店舗に驚き。
住宅地にこんな立派なお店があるとは、席数のキャパは多めです。
店舗前が駐車場になっていて、開店と同時にすぐ埋まっていきました。
天井が高く開放感のある店内。
スペースもゆったり取られていて、贅沢な気分で沖縄そばを味わうことが出来ます。
BGMは洋楽のチル系で、従来の沖縄そば屋さんとは違ったお洒落な雰囲気。
席は、掘りごたつの席に、テーブル席、屋外にテラス席もあります。
大きな窓ガラスで、より空間が広く感じられますね。
版画や、焼き物、琉球ガラスなどがディスプレイされていて、どれも素敵です。
店内を見渡すだけで、沖縄そばを待っている時間も全然退屈しません。
『さーふーふー』のメニューです。
沖縄そばは、三枚肉そば、軟骨ソーキそば、本ソーキそば、てびちそば、中味そば、ゆし豆腐そばなど定番がしっかり揃っています。
珍しいところでは、うちなー担々麺なんてメニューも。
プラス400円で、じゅーしー(orタコライス)、小鉢、デザート、飲み物が付くお得なセットにすることもできます。
食後は、デートやドリンクでまったりするのもお薦め。
この時期、沖縄名物のブルーシールアイスクリームなんて良いですね。
今回は、大きな本ソーキと三枚肉、カマボコが載った「護佐丸そば」1000円をいただきました。
ja.wikipedia.org
ちなみに「護佐丸」は、北中城村が生んだ歴史上のヒーローなので、歴史好きな方は要チェック。
土地の歴史、文化を感じられるのも沖縄そばの良い所。
ルックスでまず驚くのが豚のあばら骨、ソーキのお肉の大きさ。
器を覆いつくす、めちゃくちゃでかい本ソーキが載っています。
スープは、鰹出汁がキリっと効いたタイプ。
動物系、魚介系のバランスがよく、しっかりコクも感じられます。
丁寧に油分が取られていて、後味はスッキリ、思わず飲み進めてしまう美味しさです。
出汁の美味しさにどんどん引き込まれてしまう。
味付け、塩味もちょうどよくて、甘味も感じる円やかなスープでした。
合わせるのは、啜るのがクセになる縮れ麺。
中細の平打ち麺で、細かく縮れが入っています。
もっちりとした食感もあって、このウェーブのファンもとても多い沖縄そば麺です。
メインの本ソーキは、キングオブ豚肉の風格漂う肉身のしっかりとしたお肉。
がっしりしていて、最近人気のとろプルな軟骨ソーキとはまた違った美味しさがあります。
かなりの重量感。
味付けは甘すぎず塩中心に、飽きのこない食べ応える本ソーキでした。
彩りのアクセントになる玉子焼き。
スープに浸して食べると美味しいんです。
『さーふーふー』のスープは味・旨みがしっかりしているので、コーレーグース(泡盛に島唐辛子を漬けたもの)もよく合います。
数滴たらすだけで、泡盛の風味が広がり豊かな味わいに。
特徴的だったのがじゅーしー。
味クーター(味の濃い)に仕上げていて、これまた堪らない美味さ。
味がよく染みていて、油の感じもよく、食欲を爆上げします。
豚、にんじん、椎茸、ひじきなど具沢山なじゅーしー。
他でなかなか食べられないタイプなので、お薦めです。
『すーじぐゎーのそば屋 さーふーふー』。
名前の「すーじぐゎー」=「筋道(すじみち)」のとおり、民家の中にある隠れ家的なお店ですが、さすが実力店で開店直後から常連さんですぐに満席になっていました。
まだまだ知らない名店がたくさんありますね。
自分もまだまだだなと思いました。沖縄そばの修業は続きます。
<おまけ>
『さーふーふー』で飾られていた泡盛の「ロックボーイ」。
瑞穂酒造が1980年代に輸出用に作っていた泡盛で、ネーミング、パッケージとも泡盛らしからぬ逸品です。
ボトルだけでも欲しいな。