さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

よね屋 中味そば

f:id:sanpei808:20201229073858j:plain

 

年末最後に当たりを引きました。

年末ジャンボではなく、ガチャでもなく、一番くじでもない。

沖縄そばで。

 

 

 

那覇市牧志にある『よね屋』に、ぶらり昼食を食べに行き。

いつもの通り沖縄そばを食べようかと思っていたところ。

 

ふと、「中味そば」を注文しようかと思ったんですね。

 

〈『よね屋』の過去記事はこちら〉

okinawasoba.hatenablog.com

 



「中味そば」と言うと、本土では馴染みがない方もいるかと思いますが。

「中身(なかみ)」「中味」とも表記される、いわゆる豚のモツ、ホルモンです。

 

沖縄では、豚の料理が人気で、ラフテーや、ソーキはもちろん、てびち(豚足)、ちらがー(顔)まで、食べちゃいます。

 

「中味汁」は、昔は特別な日に食べられる料理で、正月や祝いの場で欠かせない家庭料理になっています。

 

 

 

ホルモンという事で、敬遠する方もいるかもしれませんが、ホルモンと椎茸でつくられた「中味汁」は旨みの固まりで、食感も最高、沖縄県民にとってご馳走の一つなんです。

 

そんな「中味汁」と沖縄そばを合わせたのが、「中味そば」。

沖縄そば○○は、色々なパターンがありますが、「中味そば」もその一つ。

 

沖縄そば専門店や、食堂で、メニュー化している所があります。

 

 

 

今回は、『よね屋』のランチメニューで、「中味そば」700円をいただきました。

お正月も近いし、と言うことで何気なく頼んだ「中味そば」。

これが、今年最後に、今年一番の衝撃になりました。

 

 

 

f:id:sanpei808:20201229074019j:plain

まず、運ばれてきた瞬間、見た目から美しい「中味」。

けっこう大ぶりの、「中味」。

まず、一口食べて、「中味」の美味しさに驚きます。

 

丁寧に処理されているのが分かる上質なホルモンで、食感が良く、味付けも抜群で、めちゃくちゃ美味い。

「中味」としての完成度がまず高い。

 

さらに、「中味」と椎茸の旨みが溶け出した、沖縄そばのスープ、中太の沖縄そばの麺と合わせて食べると、旨さ倍増。

 

「中味」「麺」「スープ」で、永久にループできる旨さです。

それぞれが美味しいけど、食感のバラエティや、合わさった時の「中味」とスープの旨さは、やっぱり「中味そば」じゃないと出せない美味しさ。

上品な味付けだけど、混然となったジャンク感もどこかにあって、唯一無二の美味しさになっています。

 

 

 

正直言って、これまで、「中味汁」と沖縄そばを一緒に食べる発想があまりなかったのですが、今回、猛烈に後悔しました。

 

『よね屋』の「中味そば」、猛烈に美味しい。

 

ちなみにですが、「中味そば」を今まであまり食べてこなかったのは理由があって。

「中味」(ホルモン)は、扱いが難しいのか、また沖縄料理を出すお店でも、バラつきが大きい気がします。

また、個人的な好みが分かれる所もある。

 

考えてみれば、『よね屋』は老舗の居酒屋として人気で、沖縄料理を長く扱っているから、もちろん「中味」が美味しいのは納得なんです。

 

 

 

沖縄そばとのバランスも難しい所ですが、『よね屋』の「中味そば」は双方の良い点を活かして、完璧な一杯になっています。

 

これは、『高江洲そば』のゆし豆腐そばなどと並んで、個人的沖縄の無形文化財に指定したいぐらい。

こんな、思いがけない当たりや発見があるから、沖縄そばの食べ歩きは楽しいですね。

 

 

 

f:id:sanpei808:20201229074115j:plain

うちなーんちゅで、長く「中味汁」を食べてきた人なら、絶対に美味いと唸ると思います。

 

お薦めなので、是非、『よね屋』訪問してみてください。



那覇市沖縄そば一覧】

okinawasoba.hatenablog.com