さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

わかなそば

f:id:sanpei808:20211231153450j:plainども、さんぺいです。

いよいよ今年も終わりですね。
晦日と言えば「年越しそば」ですが、皆さんもう食べましたか?

沖縄の「年越しそば」は、やっぱり沖縄そばで。
日本蕎麦よりも、沖縄そばを食べる家庭が多いと思います。

1年を締めくくる大切な日に、沖縄そばを食べる。

沖縄そばが、いかに沖縄県民の生活と密着した存在なのか、あらためて感じます。



f:id:sanpei808:20211231153736j:plain今日は何を書こうか迷ったのですが、1年の締めくくりに、今年最も印象に残った沖縄そばを。

日本最西端の地で食べた、沖縄そばの話です。



f:id:sanpei808:20211231153607j:plain与那国島は、沖縄県与那国町にあり、日本で最西端の地として有名です。

沖縄本島那覇よりも、隣国の台湾の方が近いという、まさに日本の端にある島ですよね。
与那国島から台湾までは、約111kmの距離にあり、晴れた日には台湾が見えることもあるそう。



f:id:sanpei808:20211231153912j:plainそんな与那国島で、島でも珍しい沖縄そばの専門店を訪問しました。

場所は、与那国町比地にあります。
近くには、2003年に放送されたテレビドラマ『Dr.コトー診療所』の舞台があります。
懐かしいなぁ。



f:id:sanpei808:20211231154400j:plain島の中心部からは少し離れた集落の中に、『わかなそば』はあります。

どうですか、このルックス。
自分は最高に好みですね。

ただ綺麗でお洒落なお店よりも、年季を感じさせる味のある食堂や、沖縄そば屋さんが私は大好き。



f:id:sanpei808:20211231161043j:plain離島の沖縄そば屋さんも、いくつか巡ってきましたが、その中でも最も印象に残った素敵なお店です。

 



f:id:sanpei808:20211231154756j:plain内装は、シンプルですが清潔感があります。

テーブル席と座敷があり、正面には厨房が。



f:id:sanpei808:20211231154843j:plainメニューは簡潔に、わかなそば(沖縄そば)のみ。

島では沖縄そば専門の店は珍しいんだそう。
こだわりを感じます。

サイズが、メガ盛りまである遊び心が可笑しいですね。

今回は、並盛700円をいただきました。



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程なくして運ばれてきた、店名を冠した、わかなそば(沖縄そば)。

『わかなそば』の1番の特徴は何と言っても、豚。

お店のご主人が育てた豚を用いて、沖縄そばを作られているそう。

沖縄にたくさんある沖縄そば専門店の中でも、豚の生産から行っているそば屋さんはまず無いのでは。



そんな、豚からこだわった一杯がこちら。

丁寧に作られていることが伝わってくるルックス。

少し白濁した、豚骨出汁のスープが見た目からもう美味しそうです。



紅生姜とはまた別に乗っている生姜が、また良いアクセントになっていて。

途中から生姜を合わせると、豚のスープの印象がまた変わります。



麺は、平打の細麺、柔らかく仕上げていて、もっちり感もあり美味しかったです。
スープとの相性も良いですね。



f:id:sanpei808:20211231155112j:plainスープと共に印象的だったのが具材の豚肉。

見た目よりも濃い味付けでなく、あくまであっさりと食べさせる。
柔らかく旨味のある豚肉が最高。

思ったほど重たくなく、もういくらでも食べたくなる豚肉でした。




f:id:sanpei808:20211231155239j:plain後半に、八重山地方特有の香辛料『ピパーチ』をかけると、さらに味変し、旨さが増し増し。

食べ終えるのが惜しくなるような一杯でした。

豚の旨みを十分に引き出しながら、すごく品の良いスープ。
生姜や、ピパーチと合わせるような工夫もあって、美味しかった。



f:id:sanpei808:20211231155600j:plain日本最西端の地でいただいた沖縄そば

食べ歩きを続けている中でも、良い思い出になりました。
色々な地で、その土地でしか食べられない沖縄そばがあるのが良いですね。

まーさん。




今年もあと7時間ほど・・・。

来年も、皆様にとって健やかで、素敵な沖縄そばライフが送れる年になりますように。
祈念しております。

良いお年を~。