ども、さんぺいです。
いよいよ今年も終わりですね。
大晦日と言えば「年越しそば」ですが、皆さんもう食べましたか?
沖縄の「年越しそば」は、やっぱり沖縄そばで。
日本蕎麦よりも、沖縄そばを食べる家庭が多いと思います。
1年を締めくくる大切な日に、沖縄そばを食べる。
沖縄そばが、いかに沖縄県民の生活と密着した存在なのか、あらためて感じます。
今日は何を書こうか迷ったのですが、1年の締めくくりに、今年最も印象に残った沖縄そばを。
日本最西端の地で食べた、沖縄そばの話です。
与那国島は、沖縄県の与那国町にあり、日本で最西端の地として有名です。
沖縄本島の那覇よりも、隣国の台湾の方が近いという、まさに日本の端にある島ですよね。
与那国島から台湾までは、約111kmの距離にあり、晴れた日には台湾が見えることもあるそう。
そんな与那国島で、島でも珍しい沖縄そばの専門店を訪問しました。
場所は、与那国町比地にあります。
近くには、2003年に放送されたテレビドラマ『Dr.コトー診療所』の舞台があります。
懐かしいなぁ。
島の中心部からは少し離れた集落の中に、『わかなそば』はあります。
どうですか、このルックス。
自分は最高に好みですね。
ただ綺麗でお洒落なお店よりも、年季を感じさせる味のある食堂や、沖縄そば屋さんが私は大好き。
離島の沖縄そば屋さんも、いくつか巡ってきましたが、その中でも最も印象に残った素敵なお店です。
内装は、シンプルですが清潔感があります。
テーブル席と座敷があり、正面には厨房が。
メニューは簡潔に、わかなそば(沖縄そば)のみ。
島では沖縄そば専門の店は珍しいんだそう。
こだわりを感じます。
サイズが、メガ盛りまである遊び心が可笑しいですね。
今回は、並盛700円をいただきました。
程なくして運ばれてきた、店名を冠した、わかなそば(沖縄そば)。
『わかなそば』の1番の特徴は何と言っても、豚。
お店のご主人が育てた豚を用いて、沖縄そばを作られているそう。
沖縄にたくさんある沖縄そば専門店の中でも、豚の生産から行っているそば屋さんはまず無いのでは。
そんな、豚からこだわった一杯がこちら。
丁寧に作られていることが伝わってくるルックス。
少し白濁した、豚骨出汁のスープが見た目からもう美味しそうです。
紅生姜とはまた別に乗っている生姜が、また良いアクセントになっていて。
途中から生姜を合わせると、豚のスープの印象がまた変わります。
麺は、平打の細麺、柔らかく仕上げていて、もっちり感もあり美味しかったです。
スープとの相性も良いですね。
スープと共に印象的だったのが具材の豚肉。
見た目よりも濃い味付けでなく、あくまであっさりと食べさせる。
柔らかく旨味のある豚肉が最高。
思ったほど重たくなく、もういくらでも食べたくなる豚肉でした。
後半に、八重山地方特有の香辛料『ピパーチ』をかけると、さらに味変し、旨さが増し増し。
食べ終えるのが惜しくなるような一杯でした。
豚の旨みを十分に引き出しながら、すごく品の良いスープ。
生姜や、ピパーチと合わせるような工夫もあって、美味しかった。
日本最西端の地でいただいた沖縄そば。
食べ歩きを続けている中でも、良い思い出になりました。
色々な地で、その土地でしか食べられない沖縄そばがあるのが良いですね。
まーさん。
今年もあと7時間ほど・・・。
来年も、皆様にとって健やかで、素敵な沖縄そばライフが送れる年になりますように。
祈念しております。
良いお年を~。