さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

ひがし食堂 1973年創業ぜんざいと沖縄そばの名店

ども、さんぺいです。

夏の風物詩といえばかき氷などの冷やしもの。

実は沖縄そばと冷やしもの結びつきには歴史歴に古いんです。
沖縄そばが一般に食べられるようになったのは1900年代以降。
そんな沖縄そば黎明期の大正14年頃に沖縄そばの『井筒屋』が、かき氷の販売を始めたそうです。

現在でも沖縄そば屋さんの多くでかき氷やぜんざいを扱っていますが、昔から深い関係があるんですね。




沖縄そばとぜんざいの名店といえばここ『ひがし食堂』です。

1973年創業で、50年以上続く名護市の有名店です。
地元名護市では知らない人はいない食堂で、今や広く知られるようになったぜんざいのお店。

ちなみに沖縄で、「ぜんざい」はかき氷の載ったアイスのタイプを指し「沖縄風ぜんざい」とも呼ばれています。

『ひがし食堂』はこのぜんざいのほか、食堂としてもメニューが豊富で、名護市民の胃袋を支えてきた存在でもあります。




場所は名護市大東にあり、幹線道路の国道58号線からすぐにアクセスできます。

隣には東江中学校が隣にあり、下校時には子供たちの姿も。



店の隣に3台分、駐車場が用意されています。

超人気店なので、ピークの時間を外しての訪問がお薦めです。



趣のある店内。

懐かしさも感じる、「ザ・沖縄食堂」といった雰囲気。

畳の感じなど、内装の一つ一つが味になっています。



壁いっぱいのサイン色紙は、沖縄では人気店の証。



個人的には、飾られている名護の「光文字」の写真がツボでした。

毎年、二十歳になる新成人が企画し、山の斜面(「神ケ森(ジンガムイ)」)に漢字一文字の光文字を飾ることが、名護市の恒例のイベントになっています。

地域に根差した食堂であることがよく分かりますよね。



『ひがし食堂』のメニューです。

実は沖縄そば以外にもメニューは豊富。
チャンプルーにみそ汁、カレーからオムライスまで揃っています。

沖縄そばは、ノーマルの沖縄そば(赤肉)、三枚肉そば、軟骨ソーキそばが3種類あります。



大人気のぜんざいとかき氷。
冷やしものだけを食べに来るお客さんも沢山います。

人気はミルクぜんざい。

食事をいただいてから、ぜんざいまでが定番の組み合わせです。




今回は、沖縄そばの中でも1番人気という軟骨ソーキそば880円をいただきました。

見た目からもう美味しそう。

ガッツリ濃いめに味付けされた軟骨ソーキが印象的です。
最近の沖縄そばは、軟骨ソーキを塩中心に控えめに味付けするのがトレンドですが、さすが老舗の食堂。
味クーター(味の濃い)なソーキは、昔ながらといった感じで嬉しくなります。



スープは、醤油も感じる北部らしいしっかりとした味付け。

鰹節を中心に魚介系メインの出汁で、透明感のあるスッキリとした後味です。
もういくらでも飲めそう。

油分も少なく、あっさりとしていて出汁の美味しさがスーッと身体中に染みわたっていくようなスープでした。




麵は、名護らしい三角屋製麺所。

写真から、幅広のものからやや細めの平打ち麺まで混合して入っているのが分かると思います。
この幅の異なる麵が、複雑な食感を生み出します。

ツルっとした口当たりが特徴的で、啜り心地も良く、北部の麺を堪能しました。



軟骨ソーキは、甘辛く、良く味が染みています。

ボリュームがあって食べ応えも十分。


 

沖縄そばの伝統的な具材、かまぼこ。

この辺もオールドスタイルな感じで良いですね。




50年以上続く老舗の歴史を感じるような一杯。

丁寧に作られてきた沖縄そばが、名護市民のお腹を満たしてきたんでしょうね。

超人気店なので、なかなか訪問も大変になってきていますが。
今でも地元の方がフラッと寄って、ぜんざいを持ち帰りしている様子にホッとしました。

この雰囲気、このスタイルを今後も残していってほしいです。

猛暑が続く沖縄。

この時期、沖縄そばとかき氷の組み合わせが最高です。
是非、沖縄そばとかき氷で夏を乗り切りましょう。



【名護市の沖縄そば一覧】
okinawasoba.hatenablog.com