さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

うるまの島そば 海をのむ

ども、さんぺいです。

いやー沖縄は夏本番といった感じで、快晴が続いています。
陽射しが強くなり全てがビビッドに見えるというか、原色の強さが全然違いますね。
海も空も花も力強く鮮やか。

ドライブには最高な季節にうるま市の宮城島にある『うるまの島そば 海をのむ』を訪ねました。




うるま市の「海中道路」と呼ばれる沖縄本島平安座島を結ぶ道路で島へ渡ります。

平安座島、宮城島、浜比嘉島伊計島など、それぞれの島に今は橋が架かっていて、車で移動が可能。

平安座島の次の島、宮城島、静かな島の一角にひっそりと佇むように店はありました。



店舗近くの通り沿いに、駐車場が用意されています。



店は通りから奥まった民家の中にあるので、看板を目印に進んでいきます。

駐車場から奥道へ入り、さらに30mほど歩くと店が。



お店が見えてきました。

「こんな所に沖縄そば屋さんが」と驚きですが、お店と出会うこんな喜びも演出の一つですよね。

 



緑に囲まれた素敵なお店。

テラス風になっていて、風を感じながら食事を楽しむことができます。

外の緑が瑞々しいですね。



さんぴん茶のドリンクがサービスなのも嬉しい。
調味料も充実しています。

島の自然と一体になったような店内。

待ち時間も楽しめる、スペシャルなロケーションです。



注文と支払いは先に、カウンターで行うスタイル」。



メニューはシンプルに、沖縄そばが「海をのむそば」850円と、サイドメニューの「イカ墨ジューシー」250円が中心。

今週のお薦めメニューもあります。




今回は、「海をのむそば」をいただきました。

特徴的なのが、名前のとおり動物系の出汁を使わず魚介系オンリーのスープであること。
さらに、沖縄の海の具材が満載で、もずく、海ぶどう、アーサがと3つも載っています。

これまでアーサやもずくの沖縄そばは食べたことがありますが、3つは初めて。
他に鰹のなまり節も載っていて、まさに「海をのむ」沖縄そばになっています。



スープは出汁の美味しさが印象的。

油感がなく、あっさりとしていますが余韻が深い。

出汁の美味しさが染みわたる、豊かな味わいです。

味付けもごくごく控えめにされていて、出汁の旨みがしっかり伝わる自然で魅力的なスープでした。



ポイントとして挙げたいのが具材の味のバランス。

3つとも、風味や食感の良い具材ながら、塩味が強すぎない絶妙な味付けでした。

海ブドウや、もずくは沖縄そばに用いられることがありますが、意外と沖縄そばのスープとのバランスを崩しがち。
単体では美味しいのですが、スープの良さを壊すこともままあります。

その点『海をのむ』は、具材の味加減が良く、メインの沖縄そばの麺とスープを引き立たせる名脇役になっていました。



海ブドウはなんと言ってもこのプチプチ感が最高ですよね。



もずくの食感と風味も良く。



アーサの磯の風味は、まさに「海をのむ」というコンセプトにぴったり。



珍しい鰹のなまり節がボリュームもプラスしてくれます。




麵の方も特徴的。

生麺を用いていて、中細の平打ち、縮れが強くはいったタイプ。
風味もしっかり感じられます。

プリっとした食感が印象的で、適度なコシもあり、のど越しの良い麺でした。

 



ユニークな、シークヮーサーと生姜が合わさった味変用のアイテム。
清涼感をプラスできます。

色々な工夫が詰め込まれていて、最初から最後までワクワクさせられるしかけが満載です。



海にこだわるコンセプトを一貫した、今まで食べたことがない沖縄そばでした。

透明感のあるスッキリとしたスープ。

個性的な具材を用いながら、ぶつかることなく、統一感があるのが凄いなと思いました。

満足感もしっかりあって、この夏お薦めの沖縄そば屋さんです。
是非、「海中道路」のドライブとセットでお楽しみください。

 



珍しい、イカ墨のジューシー。

見た目よりもずっと優しい味で、コクはしっかりですがクセは全然ないです。
パラっとした仕上がりも好みで、沖縄そばと合わせてもペロっといけるのでお薦め。

まーさん。



<ディスカバージャパン>

okinawasoba.hatenablog.com

2024年6月発売の雑誌『ディスカバージャパン』は沖縄特集。
この中で、さんぺいが8ページ沖縄そばに関する紹介を行っています。
沖縄好きなら絶対に面白いディープな内容。
是非、書店、ネットでお買い求めください。



うるま市沖縄そば一覧】

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