ども、さんぺいです。
沖縄そば屋の魅力とひと口に言っても、様々なものがあります。
沖縄そばの味はもちろん、ロケーションや、お店の雰囲気など、料理だけでない要素もたくさんあるはず。
店主さんの人柄もそうじゃないでしょうか。
『三色屋(さんしょくや)』はまさに店主さんの飛びぬけた個性と明るさに惹かれてしまう、そんなお店です。
宜野湾市にある『三色屋』。
店主の石川さんは、元演芸集団FECに所属していたりとユニークな経歴の持ち主です。
「沖縄そばの日」には24時間営業を決行したりと、その発想と行動力にいつも驚かされっぱなし。
10月17日は午前11時にスタートし、夜はお酒も提供。
お客さんが帰ったのは朝5時だったとか。
話題に欠かない『三色屋』ですが、実は誰もが知る有名店出身で、沖縄そばは超本格派。
丁寧なつくりの上品な沖縄そばなんです。
場所は、宜野湾市愛知。
幹線道路の国道330号線を北向けに走ると、右手に沖縄そばののぼりが出ているので、こちらを右折。
右折してすぐ左手に店舗があります。
店舗の向かい側が駐車場になっていて、「三色屋」の表示が出ているのですぐ分かると思います。
ちょっと面白いのが、お店が「宜野湾で1番の沖縄そば屋になる」を掲げているところ。
日本1や、沖縄1でないところに、店主さんの本気を感じました。
レトロな喫茶店のような店内。
店主石川さんの個性も感じてほしいので、カウンター席がお薦めです。
気さくな方なので、混み合っていなければ話しかけても大丈夫。
カウンターのほか、テーブル席が複数あり、ゆっくり食事を楽しむことができます。
ソファで、会食するのにも良さそう。
『三色屋』のメニューです。
沖縄そばは、三枚肉そばと炙りソーキそば、塩炙りソーキそばがあり、同じソーキでも2種類用意されています。
ほかに、野菜そばや肉そばがあり、シンプルに食べたい方には素そばもあります。
サイドメニューには、定番のじゅーしーがありますが、元が「三色丼」のお店なので、「元祖三色丼」も人気メニュー。
ほかにもインパクト抜群な特大の炙りソーキそばや、全部載せの「宜野湾で1番になる沖縄そば」などがあります。
『三色屋』の特徴が、スープが豚/鶏から選べること。
あっさり/こってりのスープを提供しているお店は多いですが、動物系2種は珍しいですね。
前回は「鶏出汁」を食べたので、今回は「豚出汁」をチョイスしました。
三枚肉そば850円を注文。
盛り付けも美しい沖縄そば。
三枚肉、かまぼこ、ネギ、刻み生姜が載ったオーソドックスな沖縄そばです。
真っ白な見た目が美しい、豚のパイタンスープ。
パンチ系かなと思いきや、その滑らかで穏やかな味に驚きました。
豚のコクが十二分にありながら、塩味は控えめで、油感のないサラッとしたスープになっています。
野菜と一緒に丁寧に作っているとのことで、特有のくどさは全くなく上品な仕上がりになっています。
厚みはしっかりありますが、もうどこまでも飲んでいられるスープ。
最後の一滴まで美味しくいただきました。
麺は特注の生麺を使用。
中細の少しウェーブした麺は、ツルっとしていてプリ感も最高。
弾力がとにかく凄くて、歯応えを楽しめるコシの強い麺でした。
ツルっとしているので啜り心地も良く、豚出汁と合わせても全然負けない、存在感ありまくりの麺。
三枚肉は大ぶりで、ゴージャス。
甘辛の濃く味付けされていて、動物系の濃厚なスープにも良く合います。
味が良く染みていて、上品な味付け。
面白かったのが、味変用の「鰹出汁」のエキス。
少量ですが、入れるとブワッと鰹の風味が広がります。
豚オンリーの出汁と、鰹をプラスするのではまた全然印象が変わりますね。
いわゆる、鰹節を追加で載せる味変とも違っていて、より強い変化を感じられます。
旨みをプラスされたスープはよりパワーを増した美味しさに。
1杯で、2度違った美味しさが楽しめ、とてもお得感がありました。
もともとそぼろなど、丼もののお店だった『三色屋』。
当然、三色丼は絶対に旨いわけで。
パターンが選べますが、自分はやっぱり王道のそぼろ、ほうれん草、玉子の組み合わせ。
食べる前から旨いのが分かってるルックス。
上品に味付けされたそぼろに、ふわっとした玉子、ほうれん草。
ちょっと残した沖縄そばのスープを合わせてみれば、もう至福です。
丼ものは、油断すると過激に走りがちですが、ジャンクにならないのが『三色屋』の良い所。
店主のキャラクターも沖縄そばも一度行ったら忘れられないお店。
是非、カウンターで味わってほしいです。
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