ども、さんぺいです。
沖縄そばの面白いところは、地域によって個性があることろ。
一見同じように見える沖縄そばですが、実は沖縄本島でも南部と北部、宮古地方、八重山地方で麵やスープに違いがあるんです。
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特に、海で隔てた離島の沖縄そばは個性が顕著。
八重山地方のそばは、沖縄本島と比べてストレートの丸麺が主流で、細切の豚肉やかまぼこが載り、独特の香辛料「ピパーチ」を使うなどの特色があります。
これまで何度も訪問している石垣島ですが、今年は行くチャンスがなく、最近は八重山そばロスでしょんぼりしていたのですが・・・。
近所の那覇市内で、八重山そばが食べられる素敵なお店と出会いました。
お店は『カフェブロッサム』。
場所は、那覇市長田で、沖縄大学や沖縄尚学高校など学校の多い地域です。
店は、スーパー「丸大 長田店」の近く。
商店街の一角にあります。
長田にこんな素敵なカフェが、外観も可愛いですよね。
店舗の裏に駐車場が1台分確保されています。
ほか時間帯によって、近隣に駐車できるよう。
クラシックで洗練された店内。
入った途端、世界が一変するよう。
喧噪から一瞬離れ、自分の時間を過ごすのにもぴったりです。
淡泊すぎるカフェはちょっと緊張するので、自分にとってはこれぐらいの雰囲気が丁度いい感じ。
席は、カウンター席に、テーブル席、外側にテラス席もあります。
『カフェブロッサム』のメニューです。
ランチタイムは、カフェらしくホットサンドやオムライス、パスタなどがいただけます。
コーヒーをはじめドリンク類も充実。
今年から八重山そばの扱いを始めたんだそう。
沖縄そばは、この1種類。
サイドメニューでじゅうしぃも扱っています。
今回は、八重山そばとジューシーのセット1030円をいただきました。
見た目も綺麗なセット。
八重山そばにジューシー、キュウリの漬物、紅生姜が別添えで付いてきます。
熱々で提供される八重山そばが嬉しい。
アチコーコー(熱さ)も大事な要素ですからね。
スープはクリアでスッキリとしたあと味。
バランス良く、コクもありながら魚介系の出汁も効いています。
自分が八重山そばに持っているイメージそのままで、穏やかで優しく包み込みようなスープ。
派手さはないんだけど、自然と身体中に染みわたっていくような美味しさ。
余計な油がなく、無理せず最後の一滴まで飲み干したくなるスープです。
麺は、八重山そば特有の角がない丸麺。
ソフトな口当たりで、ストレートの麺が優しい印象。
最近流行りのコシがある硬めの麺とは違い、ゆっくりと歯が入っていくような食感です。
久しぶりの八重山そば麺に思わず笑みが。
八重山そばでは一般的に細切りの豚肉とカマボコが載りますがが『ブロッサム』では、軟骨ソーキをオンしていました。
沖縄本島で提供するに当たってアレンジされてるんでしょうね。
上品に味付けされていて、歯ごたえとトロリとした柔らかさを兼ね備えた食感もベストな軟骨ソーキ。
単純な甘辛ではなく、複雑さも感じる味付けのソーキは食べ応えありました。
八重山そばといえば、香辛料「ヒバーチ」ももちろん置いています。
「ピパーチ」「ピパーツ」とも呼ばれる八重山地方独特の香辛料。
味の辛さというよりも、バニラにような甘い香りと少し感じるピリッとした感じがアクセントになります。
八重山そばと同じく驚きだったのがジューシーの美味しさ。
普段、日常食として沖縄そばとジューシーを食べているので、感動するところまではなかなか無いのですが。
『ブロッサム』のジューシーは衝撃でした。
ゴボウと椎茸が効いたジューシーは風味豊か。
沖縄そばと同じく上品な味付けで、控えめなのですが出汁が効いていて旨みは十分。
ニンジンや豚肉など具材も富んでいて、油の加減など、味付けがほんと良いです。
『ブロッサム』で食べるなら絶対に頼んでほしい逸品でした。
八重山出身のお店の方が提供する八重山そば。
優しい味わいで、八重山そばの良さを体現する本格的な味だと思います。
自分も那覇でこんな八重山そばと出会えるなんて驚き。
食べると、丁寧に作っていることが絶対に伝わるはず。
お店の雰囲気もすごく良いのでカフェとしての利用もお薦めです。
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