さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

夕食堂 年に3か月しか食べられない「幻の沖縄そば」

ども、さんぺいです。

沖縄県民のソウルフードと言われている沖縄そば
沖縄県民は本当に沖縄そばが好きで、家庭で食べるのはもちろん、給食でも出ますし、外食でもよく食べます。

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コンビニでも沖縄そばが販売されているほど。

それに合わせて、沖縄そば屋さんも多様化してきていて、居酒屋が昼だけ沖縄そばを提供しているお店や、逆に夜間専門の沖縄そば屋なんてのもあります。

そんな多様な沖縄そば屋の中でも、とびきりユニークなお店を訪問することができました。

とある沖縄そば好きの方に教えてもらった「冬の間、3か月だけ沖縄そばを提供するお店があるらしい」。
そんな話をもとに、北谷町を尋ねました。



お店の名前は、『夕食堂(ゆうしょくどう)』。



北谷町吉原の住宅街に静かに佇むように店があります。

店の前には川が流れていて、緑が豊か、良い雰囲気です。



小さな路地を入っていくので、初めての方はナビの使用をお薦めします。

黄色の外観と、のぼりが目印。

店舗横に駐車することができます。



 

『夕食堂』は、4月から11月は新潟県佐渡ヶ島で洋食屋さんを営まれていて、12月20日~3月23日の約3か月の期間、沖縄で営業されているお店。

沖縄では夜は洋食を、昼に沖縄そばを提供しています。

以前、2013年から2017年まではコザで営業されていて、その後、佐渡ヶ島へ移転。
現在は、佐渡ヶ島と沖縄の2拠点で、季節を分けて生活されているようです。

色々な形態がある沖縄そば屋さんの中でも、とびきりユニークなお店ですね。

洋食のシェフがつくるスペシャルな沖縄そばが楽しみ。



コンパクトなつくりのお店ですが、中に入るとびっくり。

シックな内装の落ち着いた空間になっています。

外とは異世界のよう。



席はカウンター席と、テーブル席があります。



インテリアや小物も素敵で、沖縄そばだけでなく夜も食事してみたいなと思いました。




『夕食堂』のメニューです。

沖縄そばは、スーチカーそば、てびちそば、中身そばがあります。

そばの他にも、豆腐やふーのちゃんぷるー定食がいただけます。

サイドメニューに、ジューシーの替りに、佐渡ヶ島のお米を使ったおにぎりがあるあたりに個性を感じます。



今回は珍しいスーチカーそば(大)800円をいただきました。



スーチカーに、玉子焼き、ネギ、かまぼこが載った彩鮮やかな沖縄そば

ひと口スープを飲んで驚きました。

味付けは控えめに、出汁の美味しさを最大限味わえるようなスープ。

動物系、魚介系のバランスが良くて、旨味がギュッと凝縮されている感じ。

あっさりとした後味ですが、複雑な出汁の美味しさにうっとりします。



鰹などの魚介の出汁のほか、野菜なども使っているのか甘味も感じます。

丁寧に作られているのが分かる、クリアな味。

沖縄そばってシンプルな料理ではありますが、色々なアプローチがあるんだなとあらためて感じました。




麺は中太の少しウェーブのかかったタイプ。

あまり角がなく、ソフトな口当たり。

もちっと感もあって美味しい麺でした。




スーチカーは、沖縄の方言で、「スー(塩)」に「チカー(漬ける)」の意味。
豚肉を保存するための料理でもあります。

名前の通り塩辛いイメージがありますが、『夕食堂』のスーチカーは、かなり塩分を抑え目。
上質なハムのようで、肉の味をしっかり楽しめる仕様になっています。

脂身が少ないので重たい感じがないのも良いですね。

しっとりとした食感の上品な味付けです。



好きな具材の玉子焼き。

スープに浸して食べると美味しいんです。




佐渡ヶ島のお米を使った塩おにぎり。

沖縄そばのスープと一緒に食べるのも最高でした。



丁寧に作られた沖縄そば
いつまでも余韻が残る、あとを引く美味しさでした。

沖縄では、年に3か月しか出会えない『夕食堂』の沖縄そば

また次は12月に戻ってくるんだそう。

冬の楽しみが一つ増えました。

 



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