【東江そば】
沖縄そばには、様々な具材があって、通常ノーマルな沖縄そばと言うと豚肉の三枚肉やロースが乗っています。
この他に、メインの具材を追加して、ソーキそばや、ゆし豆腐そば、てびちそばなどと呼ばれています。
そんな、ソーキや、てびち以外に、脇役的な具材が存在します。
今回は、そんなメインは張れないけど、秀悦で、そして将来性のある沖縄そばの具材をドラフト形式で紹介していきたいと思います。
【ルール】
①ただの沖縄そば好き。さんぺいの個人的な趣味で決定。
②ソーキや、三枚肉、てびちなどメインとなる具材は除く。あくまで脇役的な存在の具材。
③薬味は除く。ネギや生姜など。
では、はじめます・・・・
私が獲得したい、沖縄そばの具材
〈第7位は「きくらげ」〉
沖縄そばの具材としては、一般的でないきくらげですが、最近、新店舗で使用する店が増えてきています。
その特徴は何といっても「食感」。
沖縄そばには、固めの食材が少ないため、コリコリとした食感は、全体を豊かにしてくれます。
今後も、ラーメンからの影響でこういった具材が増えていきそうですね。
〈第6位は「錦糸卵」〉
沖縄そばの具材として、卵を用いることは歴史的に古くからあります。
玉子焼きを刻んで乗せる錦糸卵も、古くからある店で良く見かける具材です。
その特徴はやっぱり「彩り」でしょうか。
オールドスタイルのように思われがちですが、インスタ映えなど、ルックスが重要になってきた今だからこそ錦糸卵が見直されて良いんじゃないかな。
ちなみに、私は大好きな具材です。
〈第5位は「もやし」〉
沖縄そばの具材としては、もやし炒めを乗せる前田食堂のように野菜そばとしての歴史はありましたが。
茹でもやしをトッピングする発想は、やっぱりラーメンの影響だと思います。
特徴は、きくらげと同じく「食感」ですよね。
沖縄そばは、食感がやや単調になりがちなので、シャキシャキしたもやしは良いアクセントになります。
あと、「味」的にも、広がりがでますよね。
沖縄そば具材のバリエーションを広げるニューカマーとして、もやしにも期待です。
〈第4位は「かまぼこ」〉
沖縄そばの具材としてのかまぼこは、間違いなくクラシックです。
沖縄では、かまぼこは伝統的に御馳走とされており、盆や晴明祭、正月など行事では必ずお供えされる料理です。
黎明期の沖縄そばでも、大正2年(1913年)、『ウシンマーそば』が開業。初めてかまぼこを具材として採用し人気を博した、とされています。
現在でも、沖縄専門店でかまぼこを乗せる店は多いですが、残念ながらと言うか、私はあまり力を入れていない気がします。
紹介している『峰そば』では、かまぼこ作りも力を入れており、確かに明らかに他と違って美味しいです。
最近では主役になることが少ない、サブ的な具材ですが、だからこそ「かまぼこが美味しい沖縄そば屋は、沖縄そばも美味しい」と信じています。
かまぼこの復権に期待です。
〈第3位は「玉子焼き」〉
沖縄そばの具材としての玉子焼きは、意外ですがクラシック。
明治39年(1905年)、沖縄そばの初期、比嘉牛が開業した『比嘉店』は、「ベェーラーそば」と呼ばれ人気になります。
この店が用いたのが、うす焼き玉子(ヒラヤーチー)なんです。
今では見かけることが無くなった玉子焼きを乗せた沖縄そばですが、『いしぐふー』各店で食べることができます。
特徴はやっぱり「彩り」やインパクトですよね。あと、実は食材としても優秀で、沖縄そばのスープが染みた玉子焼きはすごく美味しいんです。
『浜屋』のように、玉子焼きを切って乗せるタイプもあり、味付けや提供方法は無限の可能性がある食材なんじゃないかなと思います。
最近では採用するお店は少ないですが、歴史的にも繋がりがある食材なので、玉子の復活にも期待です。
〈第2位は「昆布」〉
実はこの企画、先日『高江洲そば』を食べながら思いついたんですよね。
昆布って美味しいのに、なんで流行らないんだろうと。
昆布は、沖縄では出汁以外にも、食べるものとして定着しています。
かまぼこ同様、沖縄の伝統行事では欠かせない御馳走の一つです。
沖縄そばにおいては、『高江洲そば』や『新山食堂』など老舗のお店で採用していますが、最近の店舗ではあまり見かけません。
一つ言えるのは、結び昆布煮は、「本当に美味しいものは美味しいってこと」。
あまり良い印象を持っていない方は、まだ本当に美味しい、結び昆布煮を食べていないんだと思います。
沖縄では、伝統的な食材の一つ、昆布。
沖縄そばのトッピングとすることで、「味」や「食感」の豊かさにも繋がります。
遅れてきたニューカマー昆布が、令和時代に流行ってほしい。
〈第1位は「豆腐」〉
第1位の豆腐は、ゆし豆腐とは違う、揚げ豆腐や煮込んだ豆腐です。
沖縄そばの具材として豆腐は、ゆし豆腐そばとして立派な地域を確立していますが。
通常の豆腐は用いられることが少なかったように思います。
水分が多い食材なので、汁物に合わせにくかったのかな。
沖縄と豆腐といえば、それだけで一冊本ができるほど、沖縄に関わりが深い食材です。
「島どうふ」と呼ばれ親しまれている、木綿豆腐は、絹ごしと違って、固めで重い。
新鮮な豆腐の美味しさは、冷奴にしても、ちゃんぷるーにしても、厚揚げにしても最高です。
そんな豆腐を沖縄そばに用いる店も少しずつ増えてきていて。
例えば『金月そば』では、地元読谷村の豆腐を使っています。
また、浦添市の『ゆがふ家』では煮込んだ豆腐を具材として用いていて、これも美味しい。
豆腐は、「味」それ自体が美味しいし、「食感」にも変化があり、沖縄そばの具材としてユニークで面白い存在だと思います。
めちゃくちゃ期待している新人選手ということで、1位にしました。
今回のドラフトでは、さんぺいの個人的な嗜好と、将来性、期待値から選ばせていただきました。
まだ他にも有望な選手がいっぱいいると思います。
こんな具材もあるよ!と教えていただけたら、嬉しいです。
今後、沖縄そばが世界へ広がっていく中で、沖縄に由来があるオリジナルな具材にポテンシャルがあるんじゃないかと思っています。
鰹節や、豚骨、豚肉の三枚肉など、実は沖縄そばは、沖縄の地域性に根ざした、沖縄の食文化を代表する麺料理です。
その器に、沖縄県民が愛する食材をさらに乗せて、発信していけたら。
豆腐も、昆布も、かまぼこも、そんな可能性を秘めています。
まだまだ、発展可能性のある沖縄そば。
あなたが考える沖縄そばの具材、ドラフト1位は何でしょうか?