【あやぐ食堂全制覇への道】
人生で、ささやかな夢って、誰しもあると思います。
ハリウッド俳優になりたいとか、3億円当てたいとか、そんなんじゃなくて。
ケーキを1ホール食べてみたいとか、憧れの場所へ行ってみたいとか、出来そうなんだけどやってないやつ。
自分の以前からの夢で、沖縄そばの食べ歩きもそうなんですが、那覇市首里の『あやぐ食堂』のメニューを全制覇してみたいっていう願望があって。
これは今やっとかないと、きっと後悔すると思い、企画を立ち上げました。
沖縄そば食べ歩きとは少しズレますが、沖縄の名物食堂の記録と記憶を残したい、さんぺいの夢の実現に付き合ってもらえたら嬉しいです。
<『あやぐ食堂』の過去記事>
ども、さんぺいです。
今日もやってきました『あやぐ食堂』。
9時に訪問したしたが、ポールポジションは取れず。
既に常連さんが複数人いらっしゃいました。
『あやぐ食堂』の地元客からの人気は本当に根強いです。
今回は、『あやぐ食堂』のメニューの中でも、謎メニューというか、珍メニューに挑戦しました。
沖縄の食堂には、そもそも本土の方からすると謎メニューの宝庫です。
例えば・・・
①みそ汁
okinawasoba.hatenablog.com
本土でいう定食に付いてくるようなお味噌汁とは違う、食べる「みそ汁」。
葉野菜、ニンジン、玉ねぎ、豆腐に豚肉など具沢山の汁物です。
沖縄の食堂では定番で、『ちえ食堂』のように「みそ汁」の名店も存在します。
②ちゃんぽん
okinawasoba.hatenablog.com
「ちゃんぽん」と言うと、「長崎ちゃんぽん」を思う浮かべる方も多いと思いますが、沖縄食堂の「ちゃんぽん」は麺もスープも入っていない。野菜炒めをライスにオンした料理です。
食堂によって違いがあり、具材なども特徴があります。
③おかず
沖縄の食堂には、「おかず」というメニューが存在します。
その名の通り、ご飯のおかずになるようなお肉や野菜炒めが入った定食的なメニューなのですが、困るのが店によって内容が異なるところ。
食堂によって本当にまちまちで、初めての訪問の時には勇気がいるメニューです。
今回は、謎メニューの宝庫『あやぐ食堂』の中でも、私も初挑戦のメニュー・・・
「あやぐ食堂全制覇への道」第25回目は、「たまご丼」です!!!
『あやぐ食堂』と言えば、定食も沖縄そばも、丼物も充実しているお店。
カツ丼も、照焼き丼も、牛丼も美味しいのに、なぜに玉子のみの丼物を頼まなければいけないのか?
そもそも、「たまご丼」とは何。
今は流行りのTKG、卵かけご飯の延長線上にあるものなのか。
百聞は一見にしかず。
虎穴に入らずんば虎子を得ず。
カツ丼に魅かれながらも、「たまご丼」をオーダーしました・・・。
これが『あやぐ食堂』の「たまご丼」640円です。
思っていた以上に、料理っぽい丼物。
湯気が立つほど、熱々、出来立ての状態で運ばれてくるのが嬉しい。
汁物として、沖縄そばも付いてきます。
「たまご丼」は、葉野菜、ニンジン、玉ねぎなど具沢山の野菜を玉子でとじた料理。
イメージとしては沖縄料理の「ちゃんぽん」のような感じ。
ただし、豚肉やポークなど、肉類は一切入っていません。
さらに「ちゃんぽん」よりも味付けは濃い目で、味つけは『あやぐ食堂』に以前あった名作「親子丼」を彷彿させます。
「カツ丼」とも近いですね。
味のしっかり染みた野菜と玉子を、これまたタレの染みたライスと一緒に喰らう料理で、確かに美味い。
玉子とじで、タレも染みているので、スプーンでいただくスタイルです。
これはライスがたまらなく美味しい。
野菜量はかなりボリュームがあって、味つけがしっかりしているので肉類は入っていませんが、ガッツリ感はあります。
これは豪快に食べるのが正解。
玉子の感じもちょうど良くて。
トロトロ感を残しながら、野菜を包みこむタレの効いた玉子は、「たまご丼」として主役を張れるような美味しさがあります。
親子丼食べる時も、なんなら鶏肉よりも、玉子が美味しいって時ありませんか。
単調になりがちな時も、沢庵がナイスアシスト。
どんな場面でも沖縄そばは正義。
この「たまご丼」に合わない訳が無い沖縄そばのスープ。
ライスと一緒にスープを飲む時の多幸感といったら。
人生初の「たまご丼」。
その美味しさもボリュームも満足できるレベルの一品でした。
ただ気がかりなのが、あと40円足したら「カツ丼」に手が届くのに「たまご丼」いくのか問題ですよね。
野菜が摂れてヘルシーだからか、ダイエットに良いからなのか。
それとも宗教上の理由なのか・・・。
噂では、吉野家の1号店(築地)で、牛丼の「肉抜き」を頼む通な方がいたと聞きますが。
牛丼の肉抜き
ハンバーガーのパティ抜き
うどんの麺抜き
それはもう、意味あるんだろうか。
『あやぐ食堂』の「たまご丼」は、まるで哲学的な問いを突き付けられるような、斬新な一杯でした。