大晦日が近づくにつれて、ここ沖縄でも急に寒くなっています。
冬も半袖で過ごすこともある沖縄県民ですが、ここ二、三日は本当に寒い。
暖房器具も使っています。
年越しそばカウントダウンということで、ラスト1週間で、出来るだけ食べ歩きしたいなと思い、今回は読谷村喜納の『金月(きんちち)そば』を訪問しました。
県内の沖縄そば専門店の中でも、よくメディアに取り上げられる屈指の人気店です。
人気の理由は、沖縄そばへのこだわりと、オリジナリティでしょうか。
他では食べることが出来ない沖縄そばで、県内外から多くのお客さんで賑わっています。
場所は、国道58号線沿いの読谷村にある史跡『喜納番所』の近くです。
店は洗練された雰囲気で、旧来の沖縄そば屋とまた違って、お洒落。
席数の多いカウンターと、小上がりのテーブル席があります。
今回は初訪問で、複数の具材が乗った「金月そば」800円をいただきました。
食券を購入し、カウンターへ。
どんな沖縄そばが出てくるんだろうと想いを巡らせている、この待ってる時間が良いんですよね。
運ばれてきた沖縄そばは、瞬間からスープの香りが。
ルックスも美しいそば。
具材の、三枚肉、豆腐は、そばに乗り。
ソーキは別皿で提供されます。
最大の特徴の一つ、麺。
自家製を用いている沖縄そば専門店は多いですが、小麦にこだわり、生産から携わって麺の製造を行っておりここまでやる店はなかなか無いと思います。凄い情熱。
生麺は、まず風味が良く、麺だけでもまず美味しい。
中太で角のない麺は、ツルッとしていて、しっかりとコシがあります。
箸が止まらないとは、このことか。
麺が、一気に無くなってしまいそう。
スープは魚介系の旨味がギュッと詰まったようなスープ。
あっさりで、スッキリとしたスープですが、出汁の旨味がしっかりと伝わってくる。
具材の、三枚肉とソーキも凄く丁寧に仕上げていて、味付けも食感もすごく良かった。
ソーキは、もうこれだけ持ち帰りしたいぐらい美味しいです。
揚げ豆腐を具材にする店は少ないですが、個人的には沖縄そばのトッピングとして良く合うし、箸休め的な感じで、良いなと思っています。
麺のインパクトが強いですが、スープや具材の一つ一つも丁寧で、繊細な美味しい沖縄そばでした。
従来の沖縄そばから、一歩踏み込んだ、沖縄そばの可能性を広げる一杯だと思います。
ここでしか味わうことができない、オリジナルな沖縄そば。