さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

あやぐ食堂7 カツカレー

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【あやぐ食堂全制覇への道】

人生で、ささやかな夢って、誰しもあると思います。
ハリウッド俳優になりたいとか、3億円当てたいとか、そんなんじゃなくて。
ケーキを1ホール食べてみたいとか、憧れの場所へ行ってみたいとか、出来そうなんだけどやってないやつ。

自分の以前からの夢で、沖縄そばの食べ歩きもそうなんですが、那覇市首里の『あやぐ食堂』のメニューを全制覇してみたいっていう願望があって。
これは今やっとかないと、きっと後悔すると思い、企画を立ち上げました。

沖縄そば食べ歩きとは少しズレますが、沖縄の名物食堂の記録と記憶を残したい、さんぺいの夢の実現に付き合ってもらえたら嬉しいです。

〈『あやぐ食堂』の過去記事〉

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7回目の今回は、カツカレー650円をいただきました。

 

カツカレーと聞いて、「ああ、ふつうだな」と思ったあなた。
まだまだ、沖縄食堂の初心者です。

沖縄の食堂には「黄色いカレー」と言う、カレー界の中でも特異なジャンルがありまして。
沖縄の食堂の「黄色いカレー」だけを追い求めて店を回っているファンもいるほど、それこそこれで1本、論文が書けるほど深い世界なのです。



以下のサイトなど、探せばたくさん沖縄の「黄色いカレー」に関する記事が出てきます。

ryukyushimpo.jp


沖縄食堂の「黄色いカレー」とは、カレールーが普及する以前に作られていた昔ながらのカレーです。
小麦粉とラードやマーガリンなどの油、カレー粉などから作られ、食堂などでは沖縄そばに用いられている出汁も使われています。

粘度のあるもったりとした独特の食感や優しい味わいが特徴で、現代のスパイスカレーとは真逆のカレーです。

その独特の風味から、熱烈なファンも多くみかけます。

家庭では市販のルーを使ってカレーを作ることが多くなりましたが、沖縄県民にとって食堂の「黄色いカレー」は、思い出の味の一つですね。



では、老舗の『あやぐ食堂』のカツカレーはいかに。


f:id:sanpei808:20210418081700j:plain出てきたのがこちら。
大皿に乗った、カツカレーです。

ちなみに、みそ汁はデフォルトで。沖縄の食堂で、メニューの如何にかかわらずみそ汁が付いてくるのは普通です。
ありがたくいただきましょう。

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見た目で分かると思いますが、一般的な欧風カレーやインドカレーなどと比べ、「黄色いカレー」。
粘度がかなりあって、濃厚なシチューのような食感です。

具材は、ポークとじゃがいも、そしてグリーンピース、ニンジン、コーンのミックスベジタブルが入っています。
このミックスベジタブルが入るのも沖縄食堂の「黄色いカレー」の特徴、彩が豊かですね。

味は、刺激的な辛さはなく、あくまでマイルドで優しい。
お家で食べるような温かいカレーを連想させます。

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中盤からは、このトンカツも一緒に食べ進めます。
写真ですが、カツが小さいんじゃない、カレーがでかいんです。

f:id:sanpei808:20210418082752j:plain好みはあると思いますが、私はカツカレーのカツはソースをかけて食べるのが好きなので。
ちなみに、『あやぐ食堂』は調味料は充実しているのが嬉しい。
醤油、ソースはもちろん、塩からお酢まで。

トンカツは、右奥の揚げ物用のソースでいただきました。
A1ソースに似たソースで『あやぐ食堂』のオリジナルらしい。



久しぶりに食べた「黄色いカレー」。
心ゆくまで堪能しました。
普段は食べることができない、独特なカレーなので沖縄観光へ来た際には、食堂で食べてみるのも面白いと思います。

さすが、沖縄食堂の老舗。
個性的なメニューがまだまだありますね。
食堂全制覇への道は続きます。




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