直撃ではないので、被害は少ないはずですが。
やはり早く過ぎ去ってほしい。
徐々に増えてくる台風に、季節の移り変わりを感じます。
さて、今回は『八重山そば ジュネ』訪問の話題を。
沖縄そばの分類方法は、いくつかありますが、代表的なものの一つに「地域で分ける」というものがあります。
小さな沖縄県ですが、うどんやラーメンなどのように、「ご当地沖縄そば」が存在し、地域性があるんです。
ベースとなる、鰹節・豚骨の出汁と沖縄そばの麺を用いることは同じですが、それぞれの地域で具材や、麺の形状、ルックスに違いがあります。
代表的なのが、「八重山そば」と「宮古そば」。
沖縄県の中でも、沖縄本島に次ぐ、大規模な島、石垣島と宮古島に、それぞれ個性的な沖縄そばが存在するのが面白いですよね。
「宮古そば」の特徴は、以下の過去記事を読んでみてください。
「八重山そば」の特徴と言うと・・・
①平打ち麺ではなく、丸麺を使用。麺はやや柔らかめ。
②具材は、かまぼこ、豚肉を細切りにして乗せる。
③香辛料として、八重山独特の、「ピパーチ」を用いる。
こんな感じでしょうか。
そんな「八重山そば」ですが、名前のとおり、八重山地方で広く食べられており、沖縄本島で食べられる店が少なく限られています。
私も時折「八重山そば」が食べたいなと思っても、なかなか叶いませんでした。
『八重山そば ジュネ』は、那覇からのアクセスも便利で、沖縄本島でも本格派の「八重山そば」が食べられる貴重なお店です。
場所は、那覇市の繁華街、前島にあります。
オフィスや店舗が立ち並ぶ商業地の一角に店はあります。
石垣島出身の一家が作る「八重山そば」の店で、なんと創業45年になります。
激戦区の那覇で、これだけ長く愛されているのは実力の証。
私もわくわくして店に入りました。
メニューは、基本の「八重山そば」に、具材をプラスした三枚肉そば、ソーキそば、中身そば、アーサそばなど。
カレーそばもすごく気になるところだけど、ここは、基本の「八重山そば」(並)550円で。
程なくして運ばれてきたのがこちら、『ジュネ』の「八重山そば」です。
ルックスの違いが分かりますか。
①平打ち麺ではなく、丸麺を使用。
②具材は、かまぼこ、豚肉を細切りにして乗せる。
まず、麺に特徴があって、沖縄本島の一般的な沖縄そばの麺よりも、細めです。
そして、最大の特徴が、角ばった平打ちではなく、丸麺であること。
すごく滑らかな口当たりです。
他で食べた「八重山そば」の印象は麺は柔らかめに仕上げていましたが、『ジュネ』はしっかりとした歯ごたえでした。
まず、麺が美味しい。
スープは、鰹、豚骨、鶏ガラで取っているとのことですが、私はしっかりとした動物系の出汁が印象的でした。
ライトで、重たさはありませんが、豚骨の旨さの存在感があります。
満足感のあるスープでした。
具材にも特徴があって、沖縄本島のような三枚肉やソーキを乗せるのではなく、豚肉とかまぼこを細切りにして提供しています。
食感の良さや、麺と一緒に食べる際の食べやすさもあって、「八重山そば」のスタイル、私は好きです。
『ジュネ』の豚肉は、今まで食べた「八重山そば」の中でも厚切りで、食べ応えありました。
味付けもちょうど良い塩梅。
スープともマッチしています。
普段は脇役になりがちな、かまぼこも旨し。
3分の2ほど食べたところで、香辛料「ピパーチ」を投入。
「八重山そば」の特徴
③香辛料として、八重山独特の、「ピパーチ」を用いる。
沖縄本島ではほとんど食べる機会がない「ピパーチ」。
味というよりも、香りづけの要素が大きい気がします。
私は、シナモンに近い印象があって、「八重山そば」に独特の風味が加わっていっそう美味しく感じます。
久しぶりの「八重山そば」堪能させていただきました。
老舗だけあって、安定した美味しさで、いつ行っても美味しい「八重山そば」が食べられる安心感があります。
そして、「八重山そば」(並)のジューシーセットが600円と、リーズナブルな点も嬉しいです。
那覇の都心で、この価格はホントありがたい。
「八重山そば」が食べたくなったら、また来ます。
じゅーしーおにぎりも、まーさん。
【八重山そば一覧】