さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

あやぐ食堂17 すき焼き

f:id:sanpei808:20211115163250j:plain【あやぐ食堂全制覇への道】

人生で、ささやかな夢って、誰しもあると思います。

ハリウッド俳優になりたいとか、3億円当てたいとか、そんなんじゃなくて。
ケーキを1ホール食べてみたいとか、憧れの場所へ行ってみたいとか、出来そうなんだけどやってないやつ。

自分の以前からの夢で、沖縄そばの食べ歩きもそうなんですが、那覇市首里の『あやぐ食堂』のメニューを全制覇してみたいっていう願望があって。
これは今やっとかないと、きっと後悔すると思い、企画を立ち上げました。

沖縄そば食べ歩きとは少しズレますが、沖縄の名物食堂の記録と記憶を残したい、さんぺいの夢の実現に付き合ってもらえたら嬉しいです。

〈『あやぐ食堂』の過去記事〉

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17回目の今回は、「すき焼き」630円をいただきました。

近頃は、沖縄もだいぶ寒くなってきて、朝方には20度を切る日もしばしば。

20度かよ!と本土在住の方ならツッコミも入れたくなると思いますが、沖縄県民にとって20度を切ると、だいぶ「寒く」感じます。
半袖から、長袖にし、パーカーをはおるような時期ですね。



寒くなると俄然美味しくなってくるのが、沖縄食堂の「すき焼き」。

「すき焼き」と言っても、本土のすき焼きとは違い、沖縄の食堂で提供される「すき焼き」は、「沖縄風すき焼き」と呼んだ方が良いのかもしれません。

630円という価格設定からも分かるとおり、リーズナブルで庶民的な、食堂の味なのです。



沖縄の食堂では、『あやぐ食堂』以外でも広く「すき焼き」が提供されており、メジャーなメニューと言えます。

「すき焼き」と言うと鍋物のイメージですが、沖縄の場合は、ひと皿で提供されます。
焼肉、豆腐、葉野菜、そして甘辛い割り下といった基本構成は一緒ですが、高級料理ではなく、あくまで庶民的な定食となっています。

「カツ丼」や「Aランチ」、「みそ汁」など沖縄の食堂では独自の進化を遂げた料理が多く、「すき焼き」もその一種なんじゃないでしょうか。

おそらく、沖縄県民にとって、長い間「とんかつ」や「すき焼き」は高嶺の花で、そんな高級料理をお腹いっぱい食べたいという願望が、大衆食堂で実現したいんじゃないかな。



f:id:sanpei808:20210908045952j:plainそんな訳で、風も少し冷たくなってきた沖縄で、数あるメニューから「すき焼き」をチョイス。



f:id:sanpei808:20211115164533j:plain程なくして運ばれてきた、これが『あやぐ食堂』の「すき焼き」。
沖縄の食堂だと、たいていこんな感じです。

見た目の通り、高級で繊細な料理と言うよりも、豪快でボリューミーな庶民の定食といった雰囲気。

熱々の「すき焼き」が、この時期たまらん。



f:id:sanpei808:20211115165116j:plainとにかくデカい島豆腐(沖縄の木綿豆腐)。

そして、山盛りの葉野菜、遠慮なく乗った牛肉に、皿の下には春雨、もちろん「すき焼き」と言えばの卵も。
パラリとネギもふられています。



f:id:sanpei808:20211115165654j:plainこれを一気にかき込みます。

お上品な料理じゃないので、これはもう食べる順番とか関係ナシ。

牛肉も野菜も豆腐も、食べたいものを食べたいように、時には一緒に食べる。

割り下と一緒になった、牛肉と豆腐がとにかく美味しい。
春雨の食感と、クタッとなった野菜もたまらない。



レンゲが付いていることからも分かる通り、スープ状になった割り下も飲むことができます。

濃すぎない味付けで、具材の旨みも溶け出した汁は、ライスと一緒に食べれば優勝。
この汁だけで、ライス3杯ぐらいいけそうな勢いある。



f:id:sanpei808:20211115170238j:plain途中からは、卵を崩して、牛肉の上にオン。

牛肉も、豆腐も、卵と合わせることで、美味しさは無限大に。

もちろん、卵と汁を絡めながら、ライスと一緒に食べれば・・・。

 

 

 

f:id:sanpei808:20211116070814j:plain「すき焼き」の甘辛い味付けと良く合うライス。

もちろん『あやぐ食堂』では、基本が大盛。

今回はご飯おかわりしたくなるほど、「すき焼き」との相性は抜群でした。



気軽に食べられるご馳走、沖縄食堂の「すき焼き」。

これからの時期、注文の機会が増えそうです。

沖縄の食堂では一般的なメニューですので、沖縄へお越しの際は是非一度食べてみてください。
その気取らない美味しさがきっと気に入るはずです。