【あやぐ食堂全制覇への道】
人生で、ささやかな夢って、誰しもあると思います。
ハリウッド俳優になりたいとか、3億円当てたいとか、そんなんじゃなくて。
ケーキを1ホール食べてみたいとか、憧れの場所へ行ってみたいとか、出来そうなんだけどやってないやつ。
自分の以前からの夢で、沖縄そばの食べ歩きもそうなんですが、那覇市首里の『あやぐ食堂』のメニューを全制覇してみたいっていう願望があって。
これは今やっとかないと、きっと後悔すると思い、企画を立ち上げました。
沖縄そば食べ歩きとは少しズレますが、沖縄の名物食堂の記録と記憶を残したい、さんぺいの夢の実現に付き合ってもらえたら嬉しいです。
〈『あやぐ食堂』の過去記事〉
11回目の今回は、「牛丼」650円をいただきました。
「牛丼」と聞いて、意外に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
沖縄の食文化を体現する沖縄食堂は、個性的な料理の宝庫。
ちゃんぷるーやソーキ汁、ゆし豆腐などの沖縄の郷土料理をはじめ、「Aランチ」などアメリカ文化を取り入れた、ミクスチャーな料理が満載なんです。
そこで、なぜ「牛丼」?
実は、沖縄の食堂でも丼ものとして不動の定番「カツ丼」を置いている店は多いですが、「牛丼」をレギュラーメニューにしている所が少ないんです。
「牛丼」と言えば、全国的には有名チェーン店が熱いですよね。
個人的にも「牛丼」チェーンにはお世話になっていて、この話題だけでもブログの記事を書きたいぐらいです。
「牛丼」チェーンについては、大好きな漫画『めしばな刑事タチバナ』の牛丼回が秀悦なので、「牛丼」ファンは是非読んでみてください。
※『めしばな刑事タチバナ』1巻第2ばな「牛丼サミット」
ドラマ化もされていますよ。
www.tv-tokyo.co.jp
脱線しますが、「牛丼」の話題で、どうしてもこれだけは語っておきたいのが、ローカルチェーンの『どん亭』について。
『めしばな刑事タチバナ』第1巻でも触れられていますが、沖縄に複数店舗存在するローカルな牛丼屋です。
以前は、関東にもあったようですが、ここ沖縄で根付いている牛丼店。
「吉野家」「すき家」以前から沖縄にあった『どん亭』は、沖縄県民にとってまさに「俺たちの牛丼」。
その魅力は何と言っても、価格とボリューム。
特に看板メニューの「どん亭スペシャル」は、牛丼、カレー、トンカツが合わさったまさに夢のメニュー。
これが750円。
通称「どんスぺ」。夢が詰まったメニューです。
自分も何度「どんスぺ」のお世話になったことか。
B級グルメ好きな方は、沖縄へきたら是非一度、『どん亭』を訪問してみてください。
脱線が長くてすみません。
話を『あやぐ食堂』へ戻します。
これだけ牛丼チェーンがしのぎを削る中、老舗の食堂がどんな「牛丼」を出すのか興味ありませんか。
私自身、食堂の丼ものは「カツ丼」一択だったので、今回、あらためて食べる「牛丼」にめちゃくちゃ興味がありました。
どどん。これが、『あやぐ食堂』の「牛丼」です。
やはり、牛丼チェーンの「牛丼」とは雰囲気が違いますね。
ちなみに、汁物はデフォルトで沖縄そばが付いてきます。
丼ものに沖縄そばまで食べられるなんて嬉しすぎる。
印象として、まず牛のボリュームが凄い。
写真でうまく伝わっているか分かりませんが、厚みのある牛肉が、一層ではなく、二重、三重には入っているイメージ。
食べても食べても、ご飯に到達しない感じです。
しっかり味付けされた牛肉が、とにかく沢山入っていて、これだけで「牛丼」としては200点叩き出しているでしょ。
『あやぐ食堂』の「牛丼」はさらに、牛肉だけでなく、玉ねぎ、にんじん、葉野菜もしっかり入って炒められており味わいが豊か。
卵も加わることで、まろやかさもあります。
なんと言っても味付けは『あやぐ』印なので、間違いない美味しさ。
満足感のある一杯でした。
分かる人には分かると思うのですが、牛丼チェーンの「アタマの大盛」をさらに凌ぐボリュームなので、がっつり行きたい時にはお薦め。
有名店の「牛丼」とは方向性が全く違うので、別物の沖縄食堂オリジナルの「牛丼」として楽しむのが良いと思います。
個人的にも、今後は食堂での「カツ丼」一択を卒業し、「牛丼」も選択肢に入れていきます。
それぐらい美味しかった「牛丼」。
また、食べたい。