【あやぐ食堂全制覇への道】
人生で、ささやかな夢って、誰しもあると思います。
ハリウッド俳優になりたいとか、3億円当てたいとか、そんなんじゃなくて。
ケーキを1ホール食べてみたいとか、憧れの場所へ行ってみたいとか、出来そうなんだけどやってないやつ。
自分の以前からの夢で、沖縄そばの食べ歩きもそうなんですが、那覇市首里の『あやぐ食堂』のメニューを全制覇してみたいっていう願望があって。
これは今やっとかないと、きっと後悔すると思い、企画を立ち上げました。
沖縄そば食べ歩きとは少しズレますが、沖縄の名物食堂の記録と記憶を残したい、さんぺいの夢の実現に付き合ってもらえたら嬉しいです。
〈『あやぐ食堂』の過去記事〉
15回目の今回は、「へちまのみそ煮」620円をいただきました。
突然ですが、皆さん、夏の楽しみって何ですか?
海や、山、外へ出かける楽しみや、夏がメインのスポーツもありますよね。
沖縄だとビーチでのバーベキューなど、夏定番の遊びなどもあります。
私の夏の楽しみは、食べ物で言うと、鰹の刺身とへちま(ナーベーラー)なんです。
刺身だと、夏の初めに鰹が出回る時期があり、その頃、喜んで鮮魚店やスーパーで購入し、お酒と一緒にいただくのが幸せ。
もう一点が、へちまです。
沖縄だと、「ナーベーラー」と呼ばれている夏野菜で、この時期にしか食べられない夏の楽しみになっています。
全国的にいうと、へちま?という感じなのでしょうか。
私も他府県の友人が多くいますが、特色ある沖縄の郷土料理の中でも、最も違和感あるのが、へちまのようです。
へちま食べるの?みたいな。
そんな、へちま(ナーベーラー)ですが、正直言って、掛け値なしに最高に美味しい夏野菜だと思っています。
沖縄の夏野菜というと、ゴーヤーが有名ですが、ゴーヤーと並んで私にとっては無くてはならない沖縄料理です。
特に、へちま(ナーベーラー)を沖縄の島豆腐、ポークを味噌で煮込んだ、「へちまの味噌煮(ナーベーラーンブシー)」はもう最大の好物。
今回は、そんな「へちまの味噌煮」を、沖縄の老舗『あやぐ食堂』でいただいてきました。
『あやぐ食堂』の入口です。
表の貼り紙「ヘチマあります」が見えますか?
イラストも可愛いですね。
町の中華料理屋が「冷やし中華はじめました」の貼り紙をだすように、へちまも夏の風物詩であることが分かっていただけるかと思います。
これが、『あやぐ食堂』の「へちまのみそ煮」です。
ひゃっほう。テンション上がるなぁ。
熱々のへちま(ナーベーラー)。
ちなみにチャンプルーや、ナーベーラーンブシーは、沖縄で言うと家庭料理で、毎日の食卓に上がるような料理なんですね。
『あやぐ食堂』は、あんまー(お母さん)達が営む食堂なので、そんな家庭料理がまさに大得意なんです。
だから、「へちまのみそ煮」が美味しいのは、もう間違いないんですよ。
へちまと、大ぶりにゴロゴロ入った島豆腐、ポーク、ニラ、玉子などが入った味噌煮。少し乗ったコンビーフも嬉しい。
煮込み方もちょうど良く、へちまは程よい食感を残しながら柔らか。
この味噌を吸ったジューシーなへちまが最高に美味いんです。
この美味しさは、食べてみないと分からないはず。
熱々でしたが、はふはふしながら箸が止まりませんでした。
『あやぐ食堂』定番の大盛の白飯。
写真に、れんげが写っているの分かりますか。
このれんげ、「へちまのみそ煮」の味噌が効いた汁をいただくためのものなんです。
煮込み汁は、野菜や肉の旨みも相まって最高のスープになってます。
これを、白飯と一緒に食べる幸せ。
めちゃくちゃご飯が進むんですよ。
こちらも定番の味噌汁。
安定の美味しさ。
今回は、ご飯が進みすぎて、足りないぐらいでした。
夏しか食べられない『あやぐ食堂』の「へちまのみそ煮」。
今年はあと何回食べられるんだろう。
しっかり食べて夏バテ知らず。
今日も1日、頑張れそうです。