最近、猛暑が続いていますね。
沖縄も今年の夏は台風が少なく、もったいないぐらい気持ちの良い晴天が続いています。
今日は、久しぶりに憧れの沖縄そば店を訪問しました。
沖縄本島の北部、本部町渡久地にある『きしもと食堂』の本店です。
沖縄そば店を訪問する時は、店を決めた瞬間からワクワクしますが、今日は一層テンションが上がる1日でした。それぐらい特別な店なんです。
『きしもと食堂』。
あまり、沖縄そばは詳しくないよ、と言う方でも耳にしたことはあるんじゃないでしょうか。
明治38年(1905年)創業で、現在営業している沖縄そば屋では最も古いお店です。
1905年って、「日露戦争」の翌年ですから。その歴史が分かるかと思います。
特徴として、営業期間が長いのはもちろん、沖縄そばの伝統的な製法で、今もそばを作り続けている点があります。
元来、沖縄そばは、木灰汁を用いて麺作りをしていましたが、現在ではかん水を用いることが多く、手打ちの麺も貴重になっています。
そんな『きしもと食堂』は、ちゅら海水族館のある本部町にあり、本部町の中心地、町営市場近くに在ります。
駐車場も店近くにありますよ。
瓦屋の小ぢんまりとした店は、老舗の趣があって、いつも画になるなと思います。
いつも行列が必至の超人気店ですが、今回は早めに訪問し1番に入店。
店は、入店時にマスク義務付けなど、すごく対策に気を使われていました。
メニューは、ごくごくシンプル。そば(大)750円、そば(小)600円、じゅーしー300円のみ。
迷わず、そば(大)とじゅーしーを注文しました。
久しぶりに対面した『きしもと食堂』の沖縄そば。
まず特徴的なのは、やっぱり木灰汁を用いて作られているという手打ちの麺。
一般的な沖縄そばの麺と比較して、かなり太めです。
そして、独特な食感と風味。
コシがあるとも違う、もっちりとした歯応えの麺は、他に似たような店が思いつかない『きしもと食堂』でしか味わえない麺だと思います。
スープは、鰹をベースに豚骨や三枚肉を加えた出汁。
しっかり目の味付けで、後から鰹出汁の美味しさが、じわーっと伝わってくる。飲み進めるほど、出汁の美味しさが広がっていきます。
三枚肉も絶品で、厚みがあり食べ応えのある肉。
しっかりとした味付けで、太麺との相性がとても良いです。
明治から続く沖縄そば。
歴史が、この一杯に盛られていると思うと、胸が熱くなるし、ワクワクします。
沖縄は、先の大戦、アメリカ軍占領下、本土復帰と、歴史の変化に翻弄されてきた島で、百年続いている店は、すごく少ないんですよね。
そんな沖縄そばのレジェンドとも言える『きしもと食堂』の沖縄そば。
今、沖縄県内の人に是非食べてほしいです。
前回の訪問は8年前でした。