さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

てぃしらじそば 2


ども、さんぺいです。

沖縄そばの楽しみは新店を巡ることはもちろんですが、1番はお気に入りのお店を訪問することですよね。
沖縄県民なら誰しも家族で行った思い出の店や、味が好きで月1は通う行きつけのお店など、必ずお気に入りがあると思います。

沖縄そばは、かしこまって食べる料理じゃないから、普段使いできる自分に合ったお店が1番良いんですよね。



那覇市首里にある『てぃしらじそば』は自分にとってそんなお店です。

家から近いこともあり、沖縄そばの食べ歩きをはじめる以前から好きなお店。

年末の年越しそばも『てぃしらじそば』から持ち帰りするほどお気に入りです。



最近は新規開拓に力を入れていたこともあって、久しぶりの訪問になりました。

場所は、那覇市首里の汀良町(てらちょう)で、鳥堀十字路から、儀保十字路向け、通り沿いの左手にあります。

『てぃしらじそば』の名前は、汀良町が以前は「汀志良次(てぃしらじ)」という地名だったことから付けられたんだそう。

首里と言えば旗頭が有名ですが、汀良町は歴史ある「獅子舞」で知られています。




店舗横に駐車場も用意されています。



現在は、駐車場側が入口になっています。



親しみのある雰囲気の店内。

沖縄そば屋らしからぬポップさもあって。
飾られている紅型など小物がひとつひとつ可愛い。



席は、小上がりの席と、テーブル席、カウンター席があります。

家族経営のお店なので仰々しさはなく、フラッと寄れるような感じ。
この日も地域のお客さんですぐに満席になっていました。



手作りの「ひと口ちんすこう」やコーヒー紅茶がサービス。
ホスピタリティーに溢れたお店で、こんなところが何とも嬉しい。



『てぃしらじそば』のメニューです。

沖縄そばは1種類のみ、三枚肉が載ったそばになっています。
この潔さが良いですよね。

沖縄そばに合わせてサイドメニューが複数あります。
定番のジューシーに、いなり、油みそごはんなど。ミニぶた丼セットも美味しそう。




ジューシーやいなりが持ち帰りできるのも嬉しいですね。
ジューシーはほんとお薦め。



今回は、沖縄そばとジューシーのセット800円をいただきました。
注文する方が多い、人気のメニューです。



『てぃしらじそば』のポイントその1が、この透明感のある澄んだスープ。

見た目のとおり凄くクリアな味わいで、雑味がなく、鰹出汁の美味しさがストレートに伝わってきます。

余計な味付けはなく、旨味がそのまま身体に染みわたっていくような美味しさ。

飽きが来ず、今日食べても明日また食べたくなる、良い沖縄そばのお手本のようなスープです。




『てぃしらじそば』のポイントその2、沖縄そば業界の中でもかなり太い部類に入るこの自家製麺

太さもさることながら、コシもかなりあって力強い麺になっています。
跳ね返してくるようなその噛み応えは、うどんやラーメンなどの麺とも違うオリジナルな沖縄そばの食感。

風味もよく、まさに『てぃしらじそば』でしか味わえない独特の麺。
私もこの麺のファンの一人です。




『てぃしらじそば』のポイントその3、この分厚い三枚肉。

麵もそうですが、この三枚肉の大きさも最大級。

インパクトありますが大味にならずに丁寧につくられた豚肉です。
味付けは控えめで、スープとのバランスも良く、このボリュームでも無理なく食べられます。




薬味の刻み生姜も良い仕事してます。

繊細なスープを活かすように、紅生姜ではなく刻み生姜を使っていて、沖縄そばに清涼感を与えてくれます。
豚肉やスープにもめちゃくちゃ合う刻み生姜。



沖縄そばに付いてくるもずく。
酸っぱさがほどよく、口直しにもぴったり。




沖縄そばと同じぐらいお薦めなのがジューシー。

ニンジン、昆布、豚肉と具沢山で、優しい味付け。

黄金色のスープと合わせて食べるのが最高で、もういくらでも食べられます。




たくさんの沖縄そば専門店を訪問してきましたが、何周かしてあらためて『てぃしらじそば』のオリジナリティの凄さを感じます。

伝統の沖縄そばの基本に忠実でありながら、どことも違う突出した個性。

ホッとする味わいもあって、何度でも通いたくなるのも魅力です。

最近、飲食が高騰していくなかで、無理なく昼食で食べに行ける値段の設定もありがたい。
あらためて良いお店だなと感じました。




那覇市沖縄そば一覧】

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