さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

アワセそば 2 1975年創業の老舗で特徴ある平麺

ども、さんぺいです。

好きな沖縄そばについて考えるとき、スープ、麺、具など色々な要素がありますが、製麺所で選ぶ方も多いのではないでしょうか。

特に沖縄本島だと細麺ストレートタイプの「亀浜派」と、縮れ麺の「照喜名派」は有名です。

沖縄には他にもたくさんの製麺所があり、ローカルで出荷しているところも多いことから、地域ごとに好みが分かれそうです。

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最近だと、製麺所の麺に加えて、自家製麺を扱う沖縄そば専門店も増えてきており、茹で麺と生麺、さらにフーチバーなどの練り込み麺まで入れると、無数の麺があります。

麺の食べ比べだけでも、一生かかりそうですね。

今回訪問したのは、数ある沖縄そばの麺の中でもレジェンドといえる特徴ある沖縄そば屋さんです。



沖縄市高原にある『アワセそば』、1975年創業で特に沖縄そばの大型店では草分け的な存在です。

ルーツとなっている製麺所の方は、なんと1947年創業というから驚き。

沖縄そばの歴史を考える上でも欠かせないお店ですね。



沖縄そば専門店の中でもキャパが大きいのが特徴。
席数にも余裕があります。

広めの駐車場を備えており、車での訪問も安心です。




今も昔も変わらない店内。

親しみやすく町の食堂といった感じで、誰でも利用しやすい雰囲気です。

この日も地域の常連さんをはじめ、多くの方で賑わっていました。



席は、大小のテーブル席に、小上がりの席があります。

家族連れでも利用しやすいですし、ひとり客でも気兼ねせず食事を楽しめます。



飾らない、素朴さがおじさんの私には心地よい。



メニューは、三枚肉そば、本ソーキそば、軟骨ソーキそば、と定番が並び、中味そば、てびちそば、野菜そばと基本的な沖縄そばは全て食べることができます。

沖縄そばは、「平めん」か「細めん」から選ぶことができます。




沖縄そばのほか、ちゃんぷるー、おかず、てびちなどの定食も扱っています。

食堂的な感じで幅広く選べるので、会食にも良いですね。




サイドメニューには定番のジューシーのほか、いなりがあるのも昔ながらで素敵です。



今回は、本ソーキそば(中)830円をいただきました。

名店はどこもそうですが、沖縄そばは熱々。

写真では上手く伝わらないのですが湯気が立つほど。



ファーストコンタクトは、キリっと効いた鰹出汁が印象的。

豚と鶏、鰹などから取っているそうで、動物系のしっかりとした旨みと、鰹節の風味が感じられます。

美味しさがストレートに感じられ、動物系の旨みも十分ですが、しつこくない仕上がり。




味付けが絶妙で、丁度よい塩梅。

派手さはありませんが、どんどん引き込まれる魅力があります。

結局、素朴で飽きが来ない、こんなスープが好きなんだよな。



『アワセそば』最大の特徴と言える幅の広い麺。

きしめんに似た形状で、沖縄そばの中でも最も幅広のタイプです。

この平打ち麺が、独特の啜り心地、歯応えを生み出します。

もっちり感もあって、ボリュームたっぷりの麺。

一度食べたら忘れられない、これぞ『アワセそば』ですよね。

 

 

具の本ソーキは、肉身がしっかりとしていて食べ応え抜群。

甘辛に味付けされていていますが、味は濃すぎず、スープとのバランスも良かったです。



沖縄そばには製麺所の麺をはじめ、特注で麺を作っているお店、店舗で自家製するお店、様々な麺があります。

『アワセそば』の麺は、滑らかな口当たりで、ボリューム感があり、インパクト抜群な麺でした。

細麺から平麺、茹で麺に生麺、ストレートから縮れなど、沖縄そばの麺は多様です。
形状だけではなく、原料となる小麦によっても風味が変わってくる奥深い世界。

「麺」に着目すると、よりディープに沖縄そばが楽しめると思います。

是非、麺にこだわって沖縄そばを食べてみてください。



【沖縄市の沖縄そば一覧】

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