ども、さんぺいです。
お陰さまで、初の書籍『さんぺいの沖縄そばの歩きかた』が好評で、ジュンク堂那覇店では週間ランキングで2位に入ることができました。
8月10日付の琉球新報に書評が掲載されるなど、各所で反応をいただいています。
読者の皆様の応援、本当に感謝しています。
今回は、書籍の中で「行列の出来る注目の次世代沖縄そば屋さん」として取り上げた『麺家 丸翔(まるしょう)』を訪問しました。
本を書くなら絶対に取り上げたかったお店。
うるま市勝連にあり、那覇からの訪問には時間がかかりますが、遠出してでも食べたい沖縄そばなんです。
『丸翔』は2017年創業で、比較的新しい沖縄そば屋ですが、沖縄本島中部地域屈指の人気店として知られています。
最近では「バナナマンのせっかくグルメ」で取り上げられるなど、全国区のお店に。
繊細な出汁の効いたスープと自家製麺が有名です。
お店は、8号線の通り沿いにあるのですぐに分かるはず。
沖縄自動車道の「沖縄北IC」から、車で約20分ほどで行くことができます。
店頭に、駐車場が用意されています。
駐車場は広めですが、それでもすぐに満杯になるので、早めの時間の訪問がお薦めです。
清潔感があって、明るい雰囲気の店内。
味が強調されがちですが、いつ行っても気持ちの良い接客も、きっと人気の理由なんだろうなと思います。
席は、テーブル席、カウンター席、座敷があり、シチュエーションによって使い分けできます。
私はいつも、入口近くのカウンター席。
この日も、開店の11時になった瞬間、全ての席が埋まるほど盛況でした。
キッズ用のスペースが設けられていて、子どもを遊ばせながら食事を取ることもできます。
ファミリーに優しいお店で、この日もたくさんの家族連れが訪れていました。
ホスピタリティの高さも特徴です。
『丸翔』のメニューです。
基本の沖縄そばは、通常の三枚肉と違いスーチカーを使用。
本ソーキそば、軟骨ソーキそばに加え、限定でゆし豆腐そば、野菜そばも揃っています。
初めての訪問なら3種の豚肉が味わえる「丸翔そば」がお薦めです。
沖縄そば専門店ですが、みそ汁と、ゆし豆腐汁のセットもあり。
ゆし豆腐汁も人気です。
なかなか訪問できないお店なので、看板メニューの「丸翔そば」を食べがちなのですが。
今回は思い切って、前からチャレンジしたかった「なかみそば」1000円をいただきました。
「なかみ」は、「中身」「中味」とも表記される豚のホルモンを指し、中味汁は沖縄の行事に欠かせない伝統料理です。
湯気が立つほど熱々で提供される「なかみそば」。
良い店は必ず熱々ですが、まさに『丸翔』も。
運ばれてきた瞬間に中味がフワッと香り、やはり特別な沖縄そばだと感じます。
透き通った、澄んだスープが印象的。
もともと旨みがしっかりな『丸翔』のスープですが、さらに中味の旨味も溶け込んで最高の味わいに。
本当にクリアで、雑味がないのが驚き、これだけ旨味が詰まっているのに、丁寧な仕事ゆえでしょうか。
バランスが良くて、魚介系か動物系、どちらも突出することなく主張は控えめ、全体が調和して美味しさを作り出しています。
お店の特徴にもなっている自家製の生麺。
中細から中太ぐらいの麺で、厚みがあります。
つるっとした口当たりで、本当に絶妙な硬さ。
もっちりだけじゃない、しっかりとした噛み応えがあって、この麺を体験するためだけでも行く価値があると思います。
もう一つのメインとも言える中味は、くさみがなく、柔らかく丁寧に処理されています。
中味の味付けにも店の個性が出るのですが、『丸翔』ではスープに合わせた優しい味付け。
中味本来の美味しさが存分に味わえます。
中味と椎茸、沖縄そばのスープと合わさることでよりジューシーになって、まーさん(美味しい)。
中味汁などによく付いてくる「おろし生姜」。
クセを中和する役割もありますが、必要ないほど洗練された味わいになっています。
私は味変としてちょっとだけ入れました。
中味と沖縄そばを合わせることで、ゴチャッとした味になることを懸念する方もいると思いますが、やっぱり『丸翔』は違います。
沖縄そば、中味、それぞれの美味しさを大切にしながら、両者が融合した美味しさをあくまでも上品に実現しています。
限定5杯と競争率高めですが、是非食べてほしい一杯です。
うるま市沖縄そばスタンプラリーも4個目。
【うるま市の沖縄そば屋一覧】
【お陰さまで好評です】
borderink.comさんぺい初の書籍『さんぺいの沖縄そばの歩きかた』
伝統の沖縄そば屋から次世代の沖縄そば屋まで、お薦めを幅広く紹介しています
食べ歩きのお供に是非!