ども、さんぺいです。
沖縄そばのサイドメニューと言えば何を思い浮かべるでしょうか?
okinawasoba.hatenablog.comやっぱり、ジューシーですよね。
沖縄の炊き込みご飯で、伝統行事にも欠かせない沖縄そばとの相性もぴったりのメニューです。
ほとんどの沖縄そば専門店で扱っており、ジューシーが沖縄そば最強のサイドメニューであることは、私も異論ありません。
一方で、実はいなり寿司も伝統的な沖縄そばのサイドメニューであること、知ってましたか?
1982年の「沖縄そばに関する調査報告書」によると、戦前の沖縄そば屋で多く扱っていたのは、巻き寿司やいなり寿司。
意外に思われるかもしれませんが、初期の沖縄そば(明治後期)のサイドメニューには、ジューシーはほとんどありませんでした。
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国際通りにあった沖縄そばを代表するお店『むつみ橋かどや』。
創業は、1952年(昭和27年)で昨年店を閉じるまで那覇市で現存する最古の沖縄そば屋でした。
そんな『かどや』には、メニューにジューシーは無く、いなり寿司があったんです。
今回訪問したのは、那覇市泊にある『いなり屋ゴン 泊店』。
こちら名前のとおり、いなり寿司が食べられる沖縄そば屋さんなんです。
以前は、いなり寿司のテイクアウトを専門に行っており、2025年9月1日から、沖縄そばやアイスクリームを扱い、店内で飲食できるお店としてリニューアルオープンされています。
崇元寺の裏の通りを58号線向けに走ると左手にお店があります。
周辺は、いわゆる泊の高級住宅地。
駐車場は無いため、周辺のコインパーキングを利用ください。
古民家を用いた店舗は、定番の昔風な沖縄そば屋さんかなと思いきや、ギャップにやられました。
内装は一転して、現代風でお洒落なつくり。
のんびりお茶したくなるような空間になっています。
席はテーブル席と小上がりの席があり、リラックスして食事を楽しむことができます。
レトロとポップさが調和したインテリア。
メニューは簡潔。
沖縄そばは1種類で、ほかにカレーライスや、名物のいなりがいただけます。
こだわりのアイスクリームやドリンクが揃っているのも良いですね。
目当ての沖縄そば780円をいただきました。
いなり専門店なので、もちろんいなり寿司も忘れずに。
沖縄そばは、オーソドックスなつくり。
三枚肉にかまぼこ、ネギとまさに定番の沖縄そばといった感じです。
ひと口飲んで、塩味をベースにスッキリとした後味が印象的でした。
透明な見た目のとおりクリアで雑味がないスープは、豚と鰹で出汁を取っているんだそう。
これも定番ですね。
あっさりですがコクもしっかり感じます。
過剰さがなくて、主張はあくまでも控えめ。
シンプルさが素敵です。
麺は、大好きな亀浜製麺所。
あっさり系スープとの相性は間違いない。
細麺ストレートで、啜り心地は抜群。
このほどよい硬さも良いんですよね。
よく味の染みた厚みのある三枚肉。
噛むほどに美味しく満足感あります。
楽しみにしていたいなり寿司。
愛媛県の程野商店の松山あげ、お米は茨城県産「しきゆたか」を使った一品。
ジュワッとして、甘辛くお出汁も効いた揚げに驚きました。
酢飯ですが、尖った感じがなくてすごく円やか。
ライトなイメージのいなり寿司とも違って、ご馳走感がめっちゃある。
初体験のいなりでした。
そして!
せっかくのこだわりのアイスクリームということで、甘味にも挑戦しました。
ブログ読者の方なら分かると思うのですが、ほとんど甘いものを食べない私。
ある種の挑戦です。
神奈川県の青果ミコト屋さんのアイスクリーム。
KIKIミルク、ハスカップ・ヨーグルト、凍頂烏龍ミルクティー、月桃の葉、すもも、エスプレッソ・チョココーンの6種から選べます。
店員さんにお薦めしてもらい、ハスカップ・ヨーグルトをチョイス。
オリジナルのクッキーも可愛いですね。
上品な甘さで、すごく美味しくいただけました。
酸味がアクセントになっていて、ヨーグルトの美味しさが生きています。
沖縄そばに、いなりに、アイスクリーム(カレーライスも)、他にあまりない新鮮な組み合わせ。
沖縄そばからアイスまで楽しめるので、友人との会食や、自分へのちょっとしたご褒美にも良いと思います。
個人的には、沖縄そばのサイドメニューとして、いなり寿司がもっと盛り上がったら良いなと思っているので、そんな展開にも期待。
いなり寿司へのアプローチが広まったら面白いですよね。
【那覇市の沖縄そば一覧】
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