さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

紀乃川

ども、さんぺいです。

今回、念願のレジェンド店に訪問することができました。
本部町健堅にある食堂『紀乃川』です。

『紀乃川』は、私が最も好きな食堂の一つ。
以前、沖縄本島北部に住んでいた時には、良く行っていたのですが、もう9年ぶりかも・・・。
<2013年12月の記事がこちら>

nagominiikou.ti-da.net




場所は、瀬底島入口のちょうど反対側、449号線を挟んで向かい側から丘向けに上っていき、健堅の集落にあります。


こんな場所にと思いますが、常にお店は満杯で、地元のお客さんから遠方から訪ねてくる方まで、客足が途絶えることがありません。

一見すると、なんてことない食堂ですが、初めて訪れた方はその人気に驚くはず。



その理由は、長年のキャリアに裏打ちされた本物の味と、こだわりでしょうか。

『紀乃川』は1972年に那覇市で創業し、23年間営業。
1995年頃にご家族の出身地である本部町健堅に店を移し、店を続けています。

1972年というと、沖縄が本土復帰した年なので、ちょうど50年ですよね。
まさにレジェンド店。

 

 

そして、料理へのこだわりが特徴です。

黒板には、定番のメニューの他に、季節に応じた「本日のおすすめ」が。
グルクンのから揚げや、山原豚のとんかつ、運がよければ刺身の盛合せも。

黒板を見ただけでも、ただの食堂でないことはお分かりいただけると思います。

 

 

『紀乃川』のメニューです。

あぐーのロースかつに、グルクン唐揚、魚のマース煮など沖縄特有の料理が並びます。

 


定番の定食類。
私のお薦めは、さば味噌煮定食。

美味しいですよ。


うむくじ天ぷらや、もずくのかき揚げ、ひらやーちー、そーめんチャンプルーなど、沖縄の郷土料理が単品で食べられるのも嬉しい。


 

定食がどれも美味しいのですが、ここはやっぱり沖縄そばで。

軟骨ソーキそば770円をいただきました。

どうですか、この味染みの軟骨ソーキ、もう美味しそうでしょ。
軟骨ソーキにかまぼこ、ネギが乗ったそばです。



鰹と豚の出汁がしっかりと効いたスープ。

しつこくなく、後味はスッキリとしているけど、味わいは深い。
スープをどんどん飲み進めてしまう。

飲むほどに美味しさが増していくのは、良い沖縄そばの特徴ですよね。


麺はツルっとしていてもっちり。
中太でややウェーブがかかっています。

 

 

印象的だったのが、軟骨ソーキ。

甘辛く味付けしていて、ホントに味が良く染みている。
沖縄料理がどれも美味しい店なので、やっぱり軟骨ソーキも絶品でした。
肉身がしっかりしていて、ひと口ひと口が美味しい。



さらに、普段は見逃しがちなかまぼこだけど、『紀乃川』のかまぼこは、メインかと思うぐらい美味しい。

丸くて大ぶりな揚げかまぼこが入っていて、これが沖縄そばのスープを吸ってジューシーな美味しさに。


『紀乃川』の軟骨ソーキそば。

場所柄、なかなか頻繁に訪問することが難しいのですが、久しぶりに行けて良かった。
50年の味をこうやっていただけるだけで、ほんと堪らなく嬉しい。



『紀乃川』といえば、名物のデザート、「じーまみどうふ」。

普段はあまり甘いものを食べる事がないのですが、これはマスト。

柔らかく、でももっちりとした「じーまみどうふ」の食感は、他では味わえません。
味つけも程よくて、絶妙。

『紀乃川』へ行ったら絶対に食べてほしい一品です。




本部町沖縄そば一覧】

okinawasoba.hatenablog.com