ども、さんぺいです。
今では数えきれないほどたくさんある沖縄そばの専門店。
沖縄そばは、1990年代ぐらいからこだわりの店が増え専門化していきますが、それ以前は食堂で食べるのが普通でした。
戦後、沖縄そばの歴史は食堂と共にあったのです。
キャリアのある食堂が年々少なくなっている中、今回は50年近くの歴史があるお店を訪問しました。
1978年創業、『食堂ひまわり』です。
薄く消えかかっている「ひまわり」の文字がなんとも哀愁をさそう、趣のある外観。
場所は、沖縄本島最北端の国頭村にある有名な「オクマ リゾート」近くにあります。
国道58号線から、奥間向けに行き、すぐお店が。
店舗前に駐車場が用意されています。
店内に入ると、昔ながらの変わらぬ風景が。
懐かしさが込み上げます。
昔はみんなこんな感じだったよなあ。
余計な装飾はなくて、シンプル。
どこかゆっくりと時間が流れるように感じる店内。
席は、テーブル席と小上がりの席があります。
椅子やテーブル、壁のポスターまで、歴史を刻んできた品々に思わず見入ってしまいました。
注文は食券制です。
沖縄そばは、ノーマルとソーキそばがあり、看板メニューの牛肉そばがあります。
ほか食堂定番のちゃんぷるー、中味汁、沖縄焼きそば、焼き飯など、どれも美味しそう。
今回は、名物の牛肉そば(大)800円をいただきました。
手早く調理され素早く提供された牛肉そば。
湯気が立って、熱々です。
山盛りの牛肉もやし炒めがドカンと載った一杯。
普段は、まずはスープ、次に麺と食べる順番が決まっている私ですが、ここはやっぱりもやし炒めからいただきます。
胡椒がバッチリ効いたもやし炒め。
パンチがあって食欲をそそります。
ニンニクも入っていて味付けはしっかり、味クーター(味の濃い)仕様で、力がみなぎってくる。
特製のタレにつけこんだ牛肉は下味が付いていて、豚とは違う牛独特の美味しさに思わず「うんうん」と頷いてしまいます。
スープは動物系主体。
豚と鶏、野菜などで出汁を取っているそうで、ベースがしっかりとした、でもくどくないサラッとしたスープ。
黄金色をしているのが印象的です。
分かりやすい旨みがあって、どんどん飲み進めてしまう。
早い段階で、牛肉もやし炒めのエキスがスープに浸透していくので、どんどん濃厚になっていくスープ。
時間と共に変化していくのもポイントです。
今時の繊細な沖縄そばとは逆ベクトルで、豪快だけど中毒性のあるスープ。
麺は、北部らしい幅広の麺。
異なった幅の麺が混合されていて、山原の沖縄そばの定番です。
しっかりとスープを受け止めてくれる、どっりしとした麺は食べ応えも抜群。
牛肉もやし炒めと合わせて、ワシワシといただきます。
最後は、牛肉もやし炒め、スープ、麺が混然一体となり、カオスな美味しさでした。
濃い目の味付けのもやし炒めがどんどん全体と混ざり合っていき、スープは濃厚に、さらに麺が進みます。
変に気取ったところが無く、ジャンクさも感じられる素朴な牛肉そば。
これが、国頭の人たちの胃袋を満たしてきたんだなと、しみじみ感じました。
同行した、沖縄Twitter界の有名人、きいろいとりぷらすさん(https://x.com/Ponamu1211)が注文したソーキそば。
本ソーキを一ついただいたのですが、絶品な旨さ。
さすが歴史ある食堂です。
沖縄本島最北端の国頭村なので、なかなか頻繁に来ることが難しいのですが、この機会に訪問できて本当によかったです。
食堂文化は沖縄の宝。
いつまでも残していきたいですね。
【国頭村の沖縄そば屋一覧】
okinawasoba.hatenablog.com
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