さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

前田そば 2 三枚肉そば

ども、さんぺいです。

先日から訪問を続けている「うるま市沖縄そばスタンプラリー」。
6月から8月の期間、うるま市の12店舗が合同で開催している企画です。



今回訪問した『前田そば』で、午後のピークを過ぎた時間帯ということもあり、店主さんと少しお話することができました。

今回のスタンプラリーがとても好評とのことで、お客さんも増えているんだそう。
しかも、地元うるま市だけでなく国頭や糸満など遠方からの参加もあるそうです。



ほかにも店主さんが喜んでいたのが、参加店どうしの交流ができたこと。

沖縄そば屋さんはこれまでの傾向として、横の繋がりがあまりありませんでした。

イベント前は面識が無かった店主さんどうしが、今では懇親会なども行っているそうですよ。
「沖縄そばグランプリ」や「うるま市沖縄そばスタンプラリー」など、沖縄そば業界が徐々に変化してきているように感じます。

店舗どうしが繋がることで、より大きな発信や、集客ができるはず。
今後、こうした取り組みが増えていきそうで楽しみですね。



『前田そば』、2020年創業で、動物系の出汁が効いた個性的な沖縄そばが人気です。



場所は、うるま市栄野比、沖縄自動車道沖縄北ICから5分ほど。

国道329号線から入ってすぐの場所にあります。

のぼりも立っているのですぐにお店に気づくはず。



店舗の右側、屋内駐車場の一角に駐車スペースが確保されています。

また、お店の左側道路のフェンス沿いも駐車可能だそう。




店内は、各席ともスペースにゆとりがあり落ち着いて食事が楽しめます。

外観のイメージよりも席数は多め。

厨房を囲むようにカウンター席があり、大小のテーブル席があります。




厚みがある木のテーブル良いですよね。

車が無ければお酒も飲みたい。



『前田そば』のちょっと面白いポイントがロフトがあること。

中央にある階段を上って行くと・・・



秘密の部屋があるのです。




『前田そば』のメニューです。

基本の「沖縄そば」は、三枚肉と赤肉のそば。


ほか、三枚肉そば、ソーキそば、ゆし豆腐そばなどがあります。


看板メニューの「前田そば」は、三枚肉、ソーキ、ゆし豆腐が一度に楽しめるお得な一杯。



サイドメニューに定番のじゅーしーがあるほか、セットでミニ天丼セット、まかない丼セットがあります。

okinawasoba.hatenablog.com

ガッツリ行きたいという方は、まかない丼セットがお薦め。
前回の記事チェックしてみてください。



今回は、沖縄そば(中)800円をいただきました。

三枚肉と赤肉、玉子焼き、かまぼこが載った基本の一杯です。




動物系のめちゃくちゃ個性的なスープ。

豚出汁をベースにしていて、白濁したこってり系。

素材は、ブランド豚の「金アグー」を用いてるんだそう。
豚への拘りが良く分かる、濃厚で深い味わいです。

一方で、うま味調味料などは使わず、また沖縄県産食材のみを使用しているんだそうです。

そのため、見た目に反して印象は凄く優しくて円やか。



豚と鰹、昆布から取っているという出汁は、旨み十分。

動物系というと刺激的なパンチあるスープを想像しますが、全く別のアプローチに驚きます。


飲んだら分かりますが、本当に無理なく飲み干せる味。



麺は、鉄板の照喜名製麺所の縮れ麺。

照喜名ウェーブとも呼ばれる、インパクトのある麺。

豚骨系のスープに良く合いますよね。




他ではあまり出会えないですが、伝統的な赤肉が入っています。

よく味が染みていて、噛みしめて美味しい豚肉。




定番の三枚肉は、食感が最高で、脂身の部分まで美味しかったです。




初めて食べた方は見た目とのギャップに驚くと思います。

濃厚なコクがありながら、こんなに優しいスープほかに無いんじゃないでしょうか。

うるま市はたくさんの沖縄そばの名店がありながら、他と被らない個性があるんですよね。

なので、今回のスタンプラリーもめちゃくちゃ楽しいです。


スタンプラリーは折り返しの7軒目です。


 

【うるま市の沖縄そば一覧】

okinawasoba.hatenablog.com

【PR】

さんぺい初の著書『さんぺいの沖縄そばの歩きかた』が、ボーダーインク社から2025年7月に発売になりました。
沖縄そばの歴史、文化、分類まで、これを読めばまるっと理解できる1冊です。