さて、問題です。
この定食はどうやって食べればいいのでしょう?
頭の中にうかんだ「?はてな」。
メニューは『だるま屋』の「焼きそば定食」です。
「沖縄焼きそば」を食べにきたら、焼きそば単品がなく、「焼きそば定食」を注文。
そして出てきたのが、この定食。
焼きそばをおかずにご飯を食べるのか。
はたまた、ご飯をおかずに焼きそばを食べるのか。
炭水化物 × 炭水化物
あなたなら、このミステリーをどう解き明かしますか?
okinawasoba.hatenablog.com
時間を戻しましょう。
メニューが出てくる15分程前、私は『だるま屋』を訪れたのでした。
当ブログでも何回か紹介している『だるま屋』。
西原町幸地にある食堂です。
特徴は、そのボリュームと価格設定。
カツカレー沖縄そばセットなんていう高校男子夢のようなメニューもあります。
昼時はいつも込み合っていて、駐車場が満杯になることもしばしば。
ガッツリ系の食堂が少なくなっている沖縄で、本当に貴重な存在なんです。
11時の開店に間に合わせて入店すると、すでに席はお客さんで8割ぐらい埋まっています。
カウンター前のメニュー表を見渡し「沖縄焼きそば」を探す・・・
単品はなく、48番の「焼きそば定食」を選んで、食券を購入。
『だるま屋』食堂のメニューの多さよ。
ちゃんぷるーなどの郷土料理にまぎれて、キーマカレーやガパオライス、ルーローファンなんて扱っているのも『だるま屋』の謎。
食券をキッチンの前で渡して、番号を呼ばれるまで席で待ちます。
窓側のカウンター席は見晴らしも良いですよ。
待つこと10分。
問題作が出てきました。
まずは大盛の「沖縄焼きそば」に。
しっかりボリュームのライス。
沖縄そばの汁と同じ、飲み応えのあるスープ。
あなたなら、どう食べ進めるでしょう?
ええい、ままよ!
私はとりあえず、沖縄焼きそばに手を付けました。
もちろん、沖縄そばの麺を用いた沖縄県独特の焼きそばです。
特徴として、通常の焼きそばよりも、麺は太めで角ばっており、しっかり硬めで食べ応えあり。
さらに『だるま屋』の沖縄焼きそばは、甘目のケチャップ味。
実はこれも沖縄焼きそばの特徴で、ソース味のほか、ケチャップをベースにした焼きそばもメジャーなんです。
沖縄そばの麺を用い、焼きそばにして、ケチャップで味付けをする。
もはや、和風なのか中華なのか、はたまた洋風なのか分からない。
そんな魅力が満載の食べ物。
食べても食べても減らない野菜。
『だるま屋』の沖縄焼きそばは、これまで食べた中でも最大級の野菜量。
写真を見てもらうと分かると思いますが、「湯気」が写るぐらい熱々なんです。
シャキシャキ、熱々の野菜がこれでもか、と入ってる。
ガツンとくるというよりも甘目で優しい家庭的な味付けです。
たまに出てくる薄切りの豚肉も幸せだ・・・。
もちろん、沖縄そばの麺との相性はばっちり。
そして、一心不乱に沖縄焼きそばを食べていくと「答え」が分かりました。
『だるま屋』の沖縄焼きそばは、仕様として、もともと野菜の量がめちゃくちゃ多くなっていて、麺はやや少なめなんですよね。
だから野菜炒め(野菜ちゃんぷるー)風に、焼きそばをおかずにして、ライスを食べるとちょうど良いぐらいなんです。
シャキシャキ、熱々、ケチャップ味の野菜炒めをおかずに、ライスを食べる。
時に沖縄そばの麺を啜り、スープも飲んじゃう。
そうしていくと・・・不思議に、3品同時にゴールしていました。
最初は、焼きそばとご飯かよ!
と思わず呟いてしまいましたが、野菜量多めの沖縄焼きそばは黄金比になっていて、麺もしっかりと楽しみながら、ご飯との相性もまた抜群です。
カンペキに計算された定食ですね。
またしても沖縄焼きそばの経験値が上がってしまった。
三者三様、店が違えば、店それぞれの沖縄焼きそばがあります。
不思議とペロリと食べられる『だるま屋』の焼きそば定食、お薦めです。
【沖縄焼きそば一覧】