ども、さんぺいです。
昨年よりややペースは落ちましたが、それでも沖縄そばの出店はハイペースで続いており、2025年も既に20店ほどがオープンしています。
最近の沖縄そば屋さんの傾向として面白いのが、どこかの店で修業してからの独立や、脱サラなどのタイプに加え、和食、洋食など他業界からの参入です。
従来にはないような技法やアイデアで勝負する店もあり、いっそう沖縄そばの幅を広げています。
例えば、「和食」のイメージとしては、出汁の取り方や、盛り付けの繊細さなどに特徴があるのかなと思います。
今回、ご紹介するお店も和食の流れを汲んだお店。
那覇市久米にある『沖縄そばmine(みね)』。
4年前から和食の店『和晩酌 嶺(わばんしゃく みね)』として営業されており、7月から昼営業限定で沖縄そばの提供を開始しています。
店主の稲嶺さんは、京都をはじめ東京などの割烹で修行し、2021年4月、故郷沖縄で開業。
技術に裏打ちされた料理で人気の店となっています。
沖縄そば提供のきっかけは、店主さんが沖縄そば好きでどうしても沖縄そばを提供したかったからだそう。
多くの店を食べ歩きした中から、自身の味を確立したんだそうです。
場所は、那覇市久米。
西武門交番のある久米(南)の交差点、辻方面から泉崎向けに「久米大通り」を行くと右手に店があります。
ぜんざいの「千日」のすぐ近く、ファミリーマートの向かい側です。
周辺は、歴史的に料亭なども多い地域で飲食店が並んでいます。
夜は和食の店とあって高級感があります。
白を基調としたインテリアで清潔感があり、キリッとした雰囲気が魅力です。
席は、カウンター席とテーブル席、半個室もあります。
コンパクトなお店ですが、用途によって使い分けできそう。
カウンター席があるので、ひとりでの食事にも向いています。
大切な人との会食にも良さそうです。
メニューは、沖縄そばが本ソーキそば、三枚肉そば、ゆし豆腐そばが基本的な構成。
本ソーキと三枚肉が載った「mineそば」、さらにゆし豆腐も加えた贅沢な「スペシャルmineそば」があります。
面白いのが「冷やし」もやっている点。
夏場の暑い時期には良いですね。
今回はできるだけスープを味わいたくて、「mineそば」を注文しました。
三枚肉と本ソーキ、かまぼこ、紅生姜にネギが載ったスタンダードな沖縄そばです。
まずルックスの綺麗さが印象的。
和食出身の方だからなのか、盛り付けがとても繊細で美しい。
見た目でもうテンション上がります。
スープも見た目のとおり、繊細な味わい。
魚介系ベースで、スッキリとした後味のスープです。
淡白という感じはなく、出汁の美味しさが身体いっぱいに広がっていくので、最後には満足感がしっかり。
甘さも感じられ、凄くふくよかなスープでした。
麺は知念製麺所を使用。
中太でもっちり、縮れの入った麺は、啜った時のゴージャス感が特徴です。
ゆっくり歯が入っていく絶妙な食感。
存在感が抜群で、店主さんが麺に合わせてスープを作ったというほど、魅力的な麺です。
面白い仕掛けとして、味変アイテムに鰹節が用意されています。
途中で鰹節を投入することで、「追い鰹」することができ、より強く鰹の風味を楽しむことができます。
三枚肉や本ソーキなど具の方も、新店とは思えない完成度。
控えめですが、しっかり味が染みていて美味しい三枚肉。
スープを邪魔しない、優しい味付けになっています。
本ソーキも大ぶりで、食べ応えは満点。
紅生姜も自作しているそうで、その点だけとってもお店の本気度が伝わると思います。
市販のものとは違い刺激が少なく、繊細な沖縄そばに良く合っていました。
見落とせないのがサイドメニューのジューシー。
ごくごくあっさり仕上げているのが『mine』ならでは。
椎茸、にんじん、昆布などが入っていて、出汁が効いた上品な一杯。
沖縄そばにこだわりのある店主さん渾身の作だけあって、新店とは思えない完成度。
すばじょーぐー(沖縄そば好き)も、納得の味だと思います。
久米という立地で、高級感がありながら沖縄そばが千円未満で食べられるというリーズナブルさもポイント高いです。
最近、国際通り、壺屋、久茂地周辺は沖縄そば屋が増えてきていますが、さらに激化しそうですね。
今後が楽しみなお店がまた一つ増えました。
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